オベリスク F/U

会員制倶楽部オベリスク フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2021年6月1日のヘッドライン

  • やり切ろうワクチン、Postコロナ。政府コロナワクチン、接種技術者総動員。
    臨床検査技師、救急救命士も可能と。 事故発生時の国家責任を明確に。
    一時打ち手候補となった薬剤師は、サポート業務に。

  • 心理的ストレスが腸内細菌に影響を与えるメカニズムを解明 <北海道大学>
    北海道大学は5月11日、中村公則准教授、綾部時芳教授らの研究グループが、心理的ストレスによって小腸のパネト細胞から分泌されるαディフェンシンが減少し、腸内細菌叢を攪乱する機序を解明したと発表した。αディフェンシンは、自然免疫ではたらく抗菌ペプチドのことで、腸内環境の恒常化を保つはたらきに関与し、減少すると腸内細菌叢を破綻させてさまざまな病気に関連することが知られている。これまで、心理的ストレスが腸内細菌叢の異常に関与することは知られていたが、この研究で心理的ストレスがαディフェンシン分泌量を減少させることで、腸内細菌叢と代謝物の組成が異常になることが明らかになった。さらに本研究は、慢性社会的敗北ストレスモデルマウスを用いた研究であり、自然免疫と腸内細菌が形成する腸内環境に焦点を当て、うつ病の全く新しいメカニズムを明らかにした画期的成果であるとしている。この結果により、うつ病の予防や治療法開発に貢献することが期待される。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • 卵巣がん患者の「ペイシャントジャーニーの分析・可視化で共同研究開始 <富士通・武田薬品・国がん>
    富士通株式会社、武田薬品工業株式会社は5月17日、国立がん研究センターと共同で、卵巣がん患者がたどる「疾患の認識、診断、治療、その後の生活に至る道のり」であるペイシェントジャーニーの分析・可視化に関する共同研究契約を締結したと発表した。卵巣がんの個別化治療の質向上、および治療結果向上に寄与する臨床の課題抽出が狙い。国立がん研究センター東病院が保有する電子カルテシステムから抽出した日々の診療や個人の健康管理などから得られるデータ(リアルワールドデータ)を用い、従来の臨床試験や診療報酬明細書(レセプト)データ活用といった手法では取得困難であった、卵巣がん患者さんのペイシェントジャーニーに関する情報を分析・可視化する。
    ◎参考サイト:プレスリリース(武田薬品工業)

(公開日 : 2021年06月01日)
医療事務関係者のためのポータルサイト
倶楽部オベリスク
外来レセプト請求から文章指導・法律相談まで、”今” 医事現場に必要とされる情報やニュースを提供します。