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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2021年6月10日のヘッドライン

  • やり切ろう、ワクチン。Postコロナ。十代をめぐるコロナワクチン接種論争勃発。
    エビデンスに基づく冷静で公平な検証を。基本は選択の自由。
    一方で変異株に中学生が集団感染との報道も。

  • オンライン診療初診について提言 <日本医学会連合>
    日本医学会連合は6月1日、「オンライン診療の初診に関する提言」を公表した。提言は、オンライン診療の初診に適さない症状について、「医師用」と「患者および予約受付応対用」に分けて整理、オンライ診療の初診での投与について十分な検討が必要な薬剤にも言及した。医師に向けては、「問診と画面越しの動画のみで診断を確定できる疾患はほとんどない」とし、オンライン診療は患者の医学的情報が十分に把握できている、かかりつけ患者とすることが原則と強調。ただし、緊急時など専門外の医師がオンライン初診を行う場合は、「ただちに、もしくはできるだけ早く」対面診療を受けるべき状態を整理して示している。また薬剤については、すべての抗がん剤などのオンライン診療による処方は十分に検討したうえで行うべきとしている。
    ◎参考サイト:日本医学会連合 オンライン診療の初診に関する提言

  • 新型コロナ重症化に関与する抗体を発見 <大阪大学微生物病研究所>
    5月24日、大阪大学微生物病研究所教授の荒瀬尚氏らは、新型コロナウイルスの感染力を強化するだけでなく、重症化にも関与する可能性がある感染増強抗体を発見したことを発表した。荒瀬氏らは、COVID-19患者の免疫細胞から同定した76種の抗体について、新型コロナウイルス表面に発現しているS蛋白質に対する機能を解析した。その結果、S蛋白質を構成するドメインのひとつであるN端ドメイン(NTD)に対する抗体の中に、ヒトの細胞表面にあるアンジオテンシン変換酵素(ACE)2受容体への結合性を増加させる抗NTD感染増強抗体が存在することがわかった。さらに、この抗体が新型コロナウイルスの感染力を顕著に増加させることも判明した。
    荒瀬氏らは、今後の詳細な解析が必要と指摘する一方、感染増強抗体の産生量を解析することで、重症化しやすい人を検査できる可能性や、感染制御法の開発にも役立つのではないかと述べている。
    ◎参考サイト:大阪大学微生物病研究所 研究成果

(公開日 : 2021年06月10日)
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