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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2022年5月10日のヘッドライン

  • やり切ろう、ワクチン。考えよう、Postコロナ。エネルギー危機、世界的スタグフレーションもたらす可能性。
    急がれるウィズコロナ政策の積極化。日本のコロナ死者数33名。
    直近の一日当たり3回目接種者は31万人。累計者数は68,891,336人。接種率54.4%。
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    ◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
    ◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン

  • iPS細胞から涙腺様細胞誘導、重症ドライアイ根治に可能性 <大阪大>
    大阪大学は4月21日、同大学院の研究グループが、ヒトiPS細胞を用いて涙腺様細胞を誘導したと発表した。研究グループは、角膜、結膜、涙腺は同じ発生起源であることに着目、以前に角膜、結膜の誘導に用いた2次元眼オルガノイド(SEAMと命名)の誘導法を応用し、新たに涙腺原基の分化誘導を試みた。まず、SEAM法で誘導した2次元眼オルガノイド内に涙腺様細胞クラスターの出現を見出し、さらにセルソーターを用いてiPS細胞由来涙腺前駆細胞を単離し、基底膜細胞外基質を豊富に含むマトリゲル内で3次元培養を行うことで、導管の出芽(budding)と分岐(branching)を生じる、3次元涙腺組織(オルガノイド)の作製に成功したという。これまで再生が不可能であった立体的な涙腺組織をヒトiPS細胞から作製することが可能となったことで、研究グループでは「重症ドライアイに対する根治的再生治療法の開発が可能となった」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • サルコペニア+肥満、認知症のリスクが正常な人の6倍に <順天堂大学>
    順天堂大学は4月14日、「サルコペニア肥満」の人では、軽度認定機能障害や認知症のリスクが高く、また握力とBMIという簡便な指標で、そのリスクを予測できるとする研究結果を発表した。同大学院の研究グループは、東京都文京区在住の高齢者1,615人 (男性684人、女性931人)を対象とし、身長・体重測定、握力測定、認知機能検査を実施。BMI25以上を「肥満」、握力が男性で28㎏、女性で18.5kg未満を「サルコペニア」と定義した。次に、肥満もサルコペニアも該当しない「正常」、肥満のみ該当する「肥満」、サルコペニアのみ該当する「サルコペニア」、両方とも該当する「サルコペニア肥満」の4群に分類し、各認知機能検査(MoCA, MMSE)の点数や軽度認知機能障害(MoCA≤22点)、認知症(MMSE≤23点)の有病率を比較した。その結果、「正常」「肥満」「サルコペニア」「サルコペニア肥満」の順で、各認知機能検査の点数が低下し、軽度認知機能障害、認知症ともに有病率が増加していることが明らかになった。また、年齢や教育歴、高血圧や糖尿病などの基礎疾患を調整した結果、「サルコペニア肥満」は、「正常」と比べて、軽度認知機能障害のリスクが約2倍、認知症のリスクが約6倍になることが示された。また認知症では、「サルコペニア」だけでも「正常」の約3倍のリスクになることが明らかになった。この結果について研究チームでは、「認知機能の低下をより早期に発見する方法として、握力とBMIという簡便な指標によるリスクの予測が有効である可能性を示している」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース

(公開日 : 2022年05月10日)
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