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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2019年12月12日のヘッドライン

  • AMRによる死亡者数、少なくとも8,000人と推計 <国立国際医療研究センター>
    国立国際医療研究センターは12月5日、国内初となる薬剤耐性(AMR)による死亡者数の推計を発表した。薬剤耐性菌の中でも頻度の高いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とフルオロキノロン耐性大腸菌(FQREC)について検討したもので、2017年には、MRSA菌血症で4,224人、FQREC菌血症で3,915人の計8,139人が死亡したと推計された。2011年との比較では、MRSA菌血症による死者は28.6%減、FQREC菌血症による死者は91%増、両者の合計は2.1%増となっている。その理由について同センターでは、黄色ブドウ球菌に占めるMRSAの割合の低下、大腸菌菌血症全体の増加、大腸菌のフルオロキノロン耐性の増加を挙げている。
    ◎参考サイト:国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター・プレスリリース(PDF)

  • 国内初エボラワクチンの臨床試験開始 <東大研究チーム>
    日本医療研究開発機構は12月5日、東大開発のエボラワクチンの臨床試験を開始することを発表した。健康な成人男性30人を対象に4週間の間隔を置いて2回投与し、安全性や体内動態を確認する。同ワクチンは、ウイルス遺伝子の一部を欠損した変異エボラウイルスをベースとした不活化ワクチンのため感染力がなく安全性が高い。また複数のウイルス蛋白を含むため高い効果が期待されているという。
    ◎参考サイト:日本医療研究開発機構 プレスリリース

(公開日 : 2019年12月12日)