マネジメントを考える十ヵ条シリーズ No.6
倶楽部オベリスク(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[MG10]No.6 番頭役の条件を考えるヒント十ヵ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
マネジメントを考える十ヵ条シリーズ(MG10)とは 保険診療市場の縮減・働き手の減少などで、医療市場の先行きは厳しいサバイバル競争です。生き残りのために必要なことは「考える」こと。倶楽部オベリスクのeアカデミアコースでは”考えるためのヒント”を提供しています。三人寄れば文殊の知恵です。当サイトではその一部を公開しています。もしご興味がございましたら、是非倶楽部オベリスクのeアカデミアコースへご加入ください。 |
1.山片蟠桃
番頭システムを日本の経営史に刻んだ功労者。仙台藩の財政立て直しは有名。番頭役を現代風に解すると、行政府の官房長官のようなもの。
番頭役の仕事の第一は、仕切り屋である。現場の仕事を仕訳けて、単元ごとに細分化し、それぞれの人に分業し、分業された単元を統括することである。
第二は、トップの経営方針の共有者・支援者である。経営方針を理解し、それを現場の仕事と融合させることである。
第三は、データ分析である。時間単位・場所単位ごとのデータ項目を決め、統計し、分析し、その結果をトップに上申することである。
2.どのような知識とスキルがあれば番頭役の条件に適合するのであろうか。個人経営であれ、法人経営であれ、会計のない事業体はない。そのために会計に係わる基本的な知識は不可欠である。
会計は2つのサイクルで回っている。ひとつは決算書を作るための年単位のサイクル。もう一つは、月単位での業績追跡のための月次会計のサイクルである。
番頭役にはこの2つのサイクルからなる会計システムを構築することがまず求められる。
3.医療機関の人材は、ライセンス型と非ライセンス型で構成されており、それが各々常勤と非常勤に分かれる。新卒もあれば、中途採用も多い。派遣会社や紹介会社が絡んでいるケースもある。その上労働流動性の高い業種でもある。多様化モデル下での人事管理は複雑になっている。複雑な構造と環境で人材の調達を担うのが番頭役の仕事となる。
具体的なアプローチは2つの方法からなる。・・・続きをご覧になりたい方は「倶楽部オベリスク」のeアカデミアコースにご入会下さい。