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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2020年8月7日のヘッドライン
- 備えよ次に。イタリアでは収束傾向
この1週間を観察すると、1,931人の新感染者増に止まる。
同期間で日本は9,228人。WHOまとめ。 - 9価のHPVワクチン 国内正式承認 <MSD株式会社>
7月21日、MSD株式会社はヒトパピローマウイルス(HPV)の9つの型に対応した9価HPVワクチン「シルガード🄬9水性懸濁筋注シリンジ(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)」の製造販売承認を取得したことを発表した。
9歳以上の女性を対象に、HPV6,11,16,18,31,33,45,52,58型の感染に起因する子宮頸がんおよびその前駆病変等の予防を効能・効果としている。 日本ではこれまで2価、4価ワクチンが承認されていたが9価ワクチンの承認は国内初。今後、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において「定期接種」とするか審議される見込み。
◎参考サイト:プレスリリース(MSD株式会社) - COPDや間質性肺炎を併存したCOVID-19患者の予後は全体平均よりも不良 <日本呼吸器学会>
日本呼吸器学会は7月13日、同学会の認定施設・関連施設・特定地域関連施設を対象に行った、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診療実態に関するアンケート結果を公式サイトで発表した。調査期間は2020年5月27日~6月17日。155施設から回答を得、このうち110施設がCOVID-19患者の診療を行っていた。患者総数は1,460名だった。 この1,460名のうち、呼吸器疾患の合併率はCOPD4.7%、気管支喘息3.4%、間質性肺炎1.5%、肺がん0.9%。COVID-19によって併存呼吸器疾患が悪化した患者の割合は、間質性肺炎36.4%、肺がん30.8%、COPD21.7%、気管支喘息12.2%だった。また、肺がんの合併例では死亡率が38.5%、間質性肺炎31.8%と高い傾向がみられた。 同学会は、COPDや間質性肺炎合併例の予後が平均よりも不良であり、COVID-19に罹患しないための生活指導を徹底する必要があるとしている。
◎参考サイト:わが国の呼吸器内科における併存呼吸器疾患別にみたCOVID-19の診療実態<日本呼吸器学会>
(公開日 : 2020年08月07日)