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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2020年11月6日のヘッドライン
- 後期高齢者の患者負担引き上げに慎重姿勢求める <中川日医会長>
日本医師会の中川会長は10月28日の定例記者会見で、後期高齢者の患者負担割合のあり方について、後期高齢者は一人当たりの医療費が高いため、年収に占める一部負担の割合はすでに十分高くなっていると指摘したうえで、新型コロナによる受診控えをいっそう促すものとして懸念を示した。また「高齢者の医療の確保に関する法律」で規定されていない2割負担割合を設けるなら法改正が必要であるため、国民の納得・合意が不可欠であるとした。さらに後期高齢者の年間受診日数は25日前後で、在宅医療の占める割合は年齢とともに上昇するため、後期高齢者が過剰な受診をしているとは言えないなど、後期高齢者の患者負担を一律に引き上げることの問題点を指摘、後期高齢者の患者負担引き上げについて、慎重な対応を求めた。
◎参考サイト:日医on-line - 乳腺外科医の準強制わいせつ事件、有罪判決に反論する声明<日本乳癌学会>
日本乳癌学会は10月23日、乳腺外科医に対する準強制わいせつ事件の刑事裁判に関し、会員および一般市民に向け声明を発表した。一審では、手術直後の女性患者の胸をなめたとする被害者の訴えは、麻酔の影響による「術後せん妄」の可能性があるとして医師を無罪としたが、二審では医学的および物的証拠の科学的妥当性は精査されず、検察側が示した証言と状況証拠が重視されて有罪判決となった。これについて声明では、「医療者と患者・社会との信頼関係を損なう可能性があることを深く危惧する」としたうえで、今後の裁判で科学的根拠に基づく判断が下されることを強く望むと訴えている。
◎参考サイト:声明 会員向け【PDF】 / 一般市民向け【PDF】
(公開日 : 2020年11月06日)