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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2020年12月28日のヘッドライン

  • 備えよ、次に。Withコロナ、12月27日時点で、12月単月の全国の新規感染者数72,406人
    11月単月の46,881人を上回る。死者数は1,122人。こちらも11月単月の376人を大幅オーバー。
    生命崩壊とならぬよう、年末年始の政府のリーダーシップと実務の発揮が望まれる。
    ◎参考サイト:新型コロナウイルス 感染者数やNHK最新ニュース(NHK特設サイト)

  • 経口免疫療法の治療メカニズムの一端を解明 <千葉大学大学院>
    千葉大大学院医学研究院の倉島洋介准教授らの共同研究チームは12月7日、食物アレルギーの治療法である「経口免疫療法」の治療メカニズムの一端を解明したと発表した。
    経口免疫療法は、どのような作用機序でアレルギーの根治につながっているのかまだ不明な部分が多く、治療中の副反応や成功率の低さといった課題を抱えている。共同研究チームは、食物アレルギーの経口免疫治療モデルマウスを作りだし比較実験を行ったところ、経口免疫療法を行いアレルギー症状が軽減された群では、マスト細胞が「低応答」状態になることに加え、制御性T細胞を増やすサイトカインである「IL-2」や、アレルギー症状を抑えるサイトカイン「IL-10」を産生していることが判明。アレルギーを起こす悪玉細胞からアレルギー反応を抑える善玉細胞へとその性質が変化していることが発見された。
    さらに、経口免疫治療の途中にマスト細胞をマウスの体から除去する実験も行ったところ、制御性T細胞が減少し、同時にアレルギーを抑える性質も低下することが確認された。
    経口免疫療法によるアレルギー治療の成功には、マスト細胞が低応答化するだけではなく、マスト細胞自身がアレルギーを抑える細胞へと機能を転換させるメカニズムが重要であることが判明した。今後は、アレルギーの悪玉細胞を善玉細胞へと効率的に切り替えるスイッチ機構を明らかにすることが目標だとしている。
    ◎参考サイト:千葉大学 プレスリリース

  • 専門医が解説する「アトピーと上手に付き合うコツ」 都が無料動画を配信 <東京都健康安全研究センター>
    東京都健康安全研究センターは、都民アレルギー講演会「学んで活かそう!アトピー性皮膚炎と上手に付き合うコツ」の動画のWEB配信を12月17日から開始した。動画では、アトピー性皮膚炎は正しい知識を持って適切に対応していくことで上手にコントロールできるとして、専門医が基礎知識や最新のトピックスを交えて解説する。申込みは不要。無料で視聴でき、期間は3月31日まで。
    ◎参考サイト:プレスリリース(東京都健康安全研究センター)

(公開日 : 2020年12月28日)