オベリスク F/U

会員制倶楽部オベリスク フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2021年1月22日のヘッドライン

  • 備えよ、次に。Withコロナ、東京都「後方支援病院」制でコロナ回復後患者のスムースな転院を狙う
    一人当たり18万円を支援、3月31日まで。
    国は同様ケースに診療報酬を3倍引き上げで対応。

  • モデル構築で新型コロナ感染リスクを経路別に評価 <近畿大学>
    1月12日、近畿大学環境医学・行動科学教室 東賢一准教授らの研究チームは、医療現場における新型コロナウイルスの感染リスクを「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の経路別に推算するモデルを構築し、シミュレーションにより感染リスクを算出、評価した結果を公表した。
    その結果、全体の経路の感染リスクに対する各経路の寄与率を求めたところ、「患者の飛沫が顔の粘膜に直接付着する飛沫感染」が寄与率60~86%と最も高く、次いで「患者の飛沫が付近にある物体の表面に付着し、手指を介して顔の粘膜にウイルスが付着する接触感染」が9~32%だった。
    また、医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は63~64%、フェースシールドを着用した場合は97~98%、両方を着用した場合は99.9%以上、感染リスクを低減できることが判明。さらに、患者がサージカルマスクを着用した場合は99.99%以上、感染リスクが低減し、サージカルマスクを着用した上で換気回数を毎時2回から6回に増やした場合は、さらにその半分以下になることも試算された。
    研究チームは、「新型コロナウイルス感染予防において、医療現場で医療従事者がサージカルマスクやフェースシールドを着用することの有用性、患者がサージカルマスクを着用し、換気を適正に保つことの重要性が示された」としている。
    ◎参考サイト:近畿大学プレスリリース

  • 新型コロナ感染初期段階のCT/CR画像公開 <メディカル指南車>
    “画像診断ナレッジサービス「読影指南」”をWebサービスとして提供している特定非営利活動法人メディカル指南車は1月12日、新型コロナウイルス感染患者で、特徴的な画像所見を呈する症例の「胸部CR画像」および「胸部CT画像」を公開した。染初期段階の全18症例の胸部CT/CR画像を発症の経過に沿って閲覧できる。PCR検査の検出精度が70%と想定され、PCR検査で陰性でも新型コロナウイルスに感染している事例が多く存在する中、感染の初期段階の発見と感染拡大防止に役立てたい考え。比較的症例に接することが少ない医療従事者の一助となることが期待される。
    ◎参考サイト:胸部CT/CR COVID-19 症例事例集

(公開日 : 2021年01月22日)
医療事務関係者のためのポータルサイト
倶楽部オベリスク
外来レセプト請求から文章指導・法律相談まで、”今” 医事現場に必要とされる情報やニュースを提供します。