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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年1月29日のヘッドライン
- 備えよ、次に。Withコロナ、緊急宣言から3週間、致死率1.45%に上昇
2週間前の1月15日の値は1.39%。
コロナ医療体制の救命力低下懸念。
(致死率=累計死亡者数/累計感染者数)
※数字はNHKオンラインニュース より。 - クラスター発生の経緯・対応をまとめた報告書を公表 <慶友会 吉田病院>
北海道旭川市の医療法人慶友会吉田病院は1月20日、COVID-19のクラスター発生の経緯や対応をまとめた報告書を公表した。病床数263床(急性期104床、障害者病床92床、地域包括ケア病棟56床、緩和ケア病棟11床)で、「慢性期患者のみを受け入れる病院ではなく、がん治療を含む標準的な内科治療を行う医療機関」(報告書より)の同院は、昨年11月6日に患者21人、看護師4人のCOVID-19陽性が判明して以来、現在まで累計で213人の陽性者(入院患者136人、職員77人)を確認している。報告書は感染が広がった経緯として、陽性者が発生した病棟へ他病棟職員が応援し感染したと分析。さらに発症した陽性患者の多くは濃厚な身体接触が伴う要介護患者であったこと、防護具着脱交換や介護器具消毒など感染防御のわずかなミスも「感染拡大へつながった可能性は否めない」としている。
なお同報告書をもって詳細な説明を行ったことから、同院では個別の問い合わせは控えてほしいとも要請している。
◎参考サイト:新型コロナウイルス感染症発生のお知らせ(第51報) - コロナ患者、大学病院での受け入れ状況を公表 <全国医学部長病院長会議>
全国医学部長病院長会議(AJMC)は1月19日、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ状況(1月6日午前0時現在)を公表した。
重症病床の利用状況は、全大学病院58.7%(確定患者52.7%/疑い患者6.0%)・緊急事態宣言都県71.9%(同63.0%/疑い患者8.9%)だった。一方、中等症・軽症病床は、全大学病院61.0%(症状有患者24.3%/症状無患者27.3%/疑い患者9.4%)・緊急事態宣言都県74.5%(同27.9%/33.0%/13.6%)となっている。
この結果についてAJMCでは、軽快患者の転床などで重症病床の確保を図っていくことが必要な状況になってきているとしている。また、中等症・軽症病床については酸素不要患者や無症状症例の患者を、大学病院以外の病院や療養ホテルに移すことで、大学病院での治療が必要な患者受け入れ拡大を図ることが可能である、としている。
◎参考サイト:新型コロナウイルス感染症患者の受入れ状況調査結果【PDF】
(公開日 : 2021年01月29日)