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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2021年3月22日のヘッドライン

  • やり切ろうワクチン。Postコロナ、ワクチンの安全性への信頼度”持病がある人”ほど低い傾向か。
    健康と考えていない人では65.5%が信頼していないという調査結果。 政府はワクチンの副反応の情報開示と、有効性の説明を。

  • 日本人の生活習慣病発症には、体脂肪の「質」が影響 <順天堂大学>
    順天堂大学大学院医学研究科 代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史先任准教授らの研究グループは、正常体重の日本人における脂肪組織の質の低下と代謝異常がどのように関連するのかを解明することを目的として、正常体重(BMIが正常範囲内)の日本人男性約100名に対して、脂肪組織の「質」の指標となる「脂肪貯蔵機能」「アディポネクチン濃度」に関する大掛かりな検査を実施。その結果を2月22日に公表した。
    それによると、正常体重の日本人男性において「脂肪貯蔵機能」が低く、かつ「アディポネクチン濃度」が低い場合は、インスリン抵抗性、高中性脂肪血症、肝脂肪蓄積といった代謝異常の程度が顕著であること、すなわち、正常体重の日本人男性において、代謝異常の本質的な原因は、脂肪組織の「質」であることが明らかになった。研究グループは、特定健診など内臓脂肪の蓄積(脂肪の量)に着目した生活習慣病予防対策が行われているが、太っていなくても代謝異常を発症しやすい日本人にとって、脂肪の「質」に着目した予防対策の必要性が示唆されたとしている。
    ◎参考サイト:順天堂大学 プレスリリース 正常体重でも代謝異常となる原因に脂肪の「質」が関連

  • 生活習慣病の将来リスクを提示するAIモデルの構築をめざす <国立国際医療研究センター・アクセンチュア(株)>
    2月12日、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)とアクセンチュア株式会社は、生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症)の将来リスクを確率として提示する人工知能(AI)モデルの構築を目指し、共同研究を開始することを発表した。
    NCGMが実施している、関東・東海地域に本社を置く企業が参加した職域多施設研究(J-ECOHスタディ)で収集されたデータのうち、約12万件の匿名化された健康診断データを分析。既往歴、服薬状況、血液検査結果などの健康データや運動や喫煙、飲酒などの生活習慣データなどから、生活習慣病のリスク要因について疫学的にも解釈可能な予測モデル構築を目指す。これにより、AI予測結果のブラックボックス化が課題になっている医療業界において、説明可能なAIの活用を目指すとしている。
    本共同研究で構築するリスク予測モデルは、今後、論文等で対外公開される予定。アクセンチュアとNCGMは国、自治体や企業等と連携し、個人向けのヘルスケアアプリや医療従事者向け健康指導ツールなど、生活習慣の改善や健康増進を支援するソリューションへの展開も視野に入れた活動も行っていくとしている。
    ◎参考サイト:アクセンチュア株式会社 ニュースリリース アクセンチュアと国立国際医療研究センター、生活習慣病リスクのAI予測モデル構築に向け共同研究を開始
(公開日 : 2021年03月22日)
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