オベリスク F/U

会員制倶楽部オベリスク フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2021年7月5日のヘッドライン

  • やり切ろう、ワクチン。Postコロナ。東京都議選、政府与党大敗。
    目標の過半数にはるかに及ばす。ワクチン戦略混迷のツケとの声も。
    東京都の1回目ワクチン接種率20%未満。 今後の見通しと現状について、責任ある説明を。

  • 変異株を逃さない新型コロナウイルス感染症治療薬候補の開発 <京都府立医科大学>
    6月21日、京都府立医科大学大学院医学研究科循環器内科学 星野温助教らの研究グループは、新型コロナウイルスが感染する際の受容体であるACE2タンパク質を工学的手法によって改変し、ウイルスとの親和性を約100倍高めることで、抗体製剤と同等の治療効果をもつウイルス中和タンパク質を開発したと発表した。中和抗体などの抗体製剤は、薬剤耐性をきたす逃避変異が問題となるが、改変ACE2受容体はウイルス変異株による治療効果の減弱が起こらないという利点があるという。
    ウイルスが変異により改変ACE2受容体から逃避した場合、その変異ウイルスは細胞表面のACE2タンパク質にも結合できず細胞侵入を果たせなくなる。そのため、将来にわたり本受容体に対する逃避変異株が生じる心配がない。研究グループは、新型コロナウイルス感染症が克服されるまで、この改変ACE2受容体を使い続けることができるとしている。
    ◎参考サイト:京都府立大学 新着ニュース

  • 新型コロナウイルス感染を増強する抗体を発見 <大阪大学免疫学フロンティア研究センター>
    5月25日、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの荒瀬尚教授を中心とした共同研究グループは、新型コロナウイルス感染症患者の抗体を解析し、新型コロナウイルスに感染することで感染性を高める感染増強抗体が産生されることを発見したと発表した。とくに新型コロナウイルス感染症重症患者では、感染増強抗体の高い産生が認められた。また、非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合もあった。
    研究グループは、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン開発に対して重要な成果だとしている。
    ◎参考サイト:大阪大学免疫学フロンティア研究センター News & Topics

(公開日 : 2021年07月05日)
医療事務関係者のためのポータルサイト
倶楽部オベリスク
外来レセプト請求から文章指導・法律相談まで、”今” 医事現場に必要とされる情報やニュースを提供します。