オベリスク F/U
会員制倶楽部オベリスク フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年7月19日のヘッドライン
-
やり切ろう、ワクチン。Postコロナ。コロナワクチン最終2回接種率目標60%。
河野担当相表明。必要接種回数1億5,250万回。 16日現在接種済回数6,670万回。残接種数8,580万回。 これから9月末まで76日。一日当たり113万回で達成の見通しか。 - 過去の誤診体験が、現在の主治医への信頼性低下に影響 <福島県立医大>
福島県立医大は7月6日、栗田宜明特任教授らのグループが、患者および家族の誤診体験が、現在の主治医に対する信頼の低下と関係していたとする研究結果を発表した。成人の非感染性疾患(がん、糖尿病、うつ病、心疾患、膠原病)の患者と家族を対象とした11項目の「修正版Trust in Physicians Scale」で評価した結果、わかったという。同グループでは、「隠れた信頼低下の原因として、主治医が患者本人や家族の過去の誤診体験に着目することの重要性が示唆された」としている。「修正版Trust in Physicians Scale」は、米スタンフォード大学医学部のDavid H.Thom教授らによって開発された英語の質問票を、同グループが日本語化したもので、同大大学院医学研究科 臨床疫学分野のサイトからダウンロードできる。
◎参考サイト:福島県立医大研究成果情報
◎参考サイト:修正Trust in Physician Scale日本語版:主治医(担当医)への信頼尺度
- フレイル発見には特定健診に加え筋力、筋量の測定が必要 <神戸大学>
6月28日、神戸大学大学院医学研究科健康創造推進学分野・田守義和特命教授らの研究グループは、65歳の神戸市民1,768人の特定健診および下腿周囲径や握力のデータを解析した結果を公表した。その結果、約3%にサルコペニアの疑いがあり、特定健診のデータに異常が無くても、日常生活における活動度や運動機能の低下、認知機能の低下、閉じこもり傾向など、要介護や寝たきりの前段階とされるフレイルに傾いていることが明らかとなった。特定健診の結果では、サルコペニア疑いの人は、そうでない人に比べ、むしろ好ましい検査結果が認められたが、有意にフレイルに傾いていたことから、65歳以上には通常の健診に加えて、筋力や筋量を測定することが、将来の要介護・寝たきりを予防するためにも重要であるとしている。
◎参考サイト:神戸大学プレスリリース
(公開日 : 2021年07月19日)