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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2022年2月16日のヘッドライン
厚生労働省は2月8日の事務連絡で、新型コロナウイルス感染症の入院患者について、「入院日を0日目とする入院4日目の時点で、医師が中等症Ⅱ以上の悪化を認めない」場合、退院できるとする目安を示した。これまでも、退院基準を満たす以前であっても医師の判断で退院できるとされていたが、その基準が明確になった形だ。今回の措置は、国立病院機構のデータベースから、入院4日目以降に中等症Ⅱ以上となった症例がきわめて稀だったことを受けたもの。ただし60歳以上の患者については、重症化リスクが高いことから留意し、デルタ株と判明した場合は、この取扱いを行わないこととしている。
◎参考サイト:オミクロン株の感染流行を踏まえた医療提供体制の対応強化について【PDF】
国際医療福祉大学は2月7日、附属の成田病院で昨年12月2日から今年1月15日までの間、新型コロナウイルス陽性と判定した92検体のゲノム解析の結果と、オミクロン株「BA.2」の臨床症状を公表した。それによると、92検体中86例(93.5%)がオミクロン株で、急速にデルタ株からオミクロン株に置き換わっていることが確認された。またオミクロン株86例中、BA.2株が22例 (25.6 %)を占め、BA.3株は検出されなかった。BA.2株22例のうち18例は、フィリピン、インド、インドネシア、マレーシア、アラブ首長国連邦(UAE)など海外からの入国者の検体から検出され、欧州、北米からの入国者はいなかった。BA.2株の臨床症状は、全例が軽症あるいは無症状だった。ワクチン未接種者は12歳以下の子供3人を含む5人で無症状者が見られた一方、接種者で咽頭痛、咳などの症状(いずれも軽症)の見られた例もあった。この結果について同大では、「BA.2株は、重症化リスクのない症例においては、軽症以下でとどまる例が多く、BA.1株と明らかな差はないとみられる」とコメントしている。
◎参考サイト:ニュースリリース【PDF】
(公開日 : 2022年02月16日)