中村十念の考えるヒント十ヵ条
Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[MG10]No.32 トヨタ生産方式を考える十ヶ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
1.世界のトヨタを支えるトヨタ生産方式。一般には、サプライチェーンの頂点にいるトヨタが在庫をもたいないで済む、トヨタ中心のシステムと信じられている。
2.しかし、その本質はもっと深く、トヨタ利益共同体資本主義と言って良いものだ。トヨタにはグループ会社8社以外に、多層の下請け企業群がある。トヨタ生産方式はその全てのサプライチェーンの繁栄を促そうとする仕組みだ。
3.トヨタ生産方式は次の3つの原理に支えられている。クイックリスポンスとジャストインタイム及び下請けに対する値下げ圧力である。
4.トヨタは年2回下請け企業に納入価(=P)の値下げを要求する。その前提としてあるのが、トヨタの営業力による販売拡大である。販売が拡大するから納入量(=Q)は増える。つまりP×Qで考えれば、下請けの売上は確保される。
5.部品は指定された時間と場所に指定された数量だけ納入される。しかし、言うは易く行うは難し。実際はそううまく運ばない。この仕組みを担保するのが弛み無い「カイゼン活動」である。 ・・・
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(公開日 : 2022年08月12日)