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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年1月16日のヘッドライン
- やり切ろう、ワクチン。考えよう、ポストコロナ。コロナ禍4年突入、衰えぬコロナの悪影響力。
1月の全国コロナ死者数1万人突破か。16日現在5,700人越え。
国産経口治療薬「ゾコーバ」の投与進まず。200万人分確保も処方者数2万人以下。臨床的有効性の高評価聞かれず。
日本の直近一日当たりコロナ死者数は415人。
直近の一日当たりのワクチン3回目接種者1万5千人。累計は85,387,517人。接種率66.8%。
4回目は一日当た8万2千人。累計は55,752,424人。
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◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- 介護医療院の施設数が介護療養型医療施設を初めて上回る <厚生労働省>
厚生労働省は昨年12月27日、2021年10月1日現在で活動中の介護サービス施設・事業所を集計した結果を公表した。それによると、介護医療院は617施設(前年比+15.1%)となり、介護療養型医療施設の421施設(同△21.2%)を初めて上回った。定員も介護医療院が536人(同+13.1%)、介護療養型医療施設が556人(同△30.0%)と、拮抗した。その他の施設系は、介護老人福祉施設は8,414施設(同1.3%増)、介護老人保健施設は4,279施設(同△0.6%)だった。通所・訪問系は、訪問介護:3万5,612事業所(同1.5%増)、訪問看護ステーション:1万3,554事業所(同9.4%増)、通所介護2万4,428事業所(同1.4%増)、定期巡回・随時対応型訪問介護看護:1,178事業所(同7.2%増)、複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護):817事業所(同14.9%増)などとなっている。
◎参考サイト:令和3年介護サービス施設・事業所調査の概況
- 脂肪肝、脂質異常症、糖尿病の新しい治療法につながる発見 <東工大>
東京工業大学は昨年12月27日、同大の研究グループが、タンパク質チロシン脱リン酸化酵素の一つであるPTPROを欠損したマウスが、高度肥満状態になっても、脂肪肝や脂質異常症、糖尿病にならないことを発見したことを明らかにした。太りすぎの状態が続くと、脂肪組織の蓄積限界を超えてあふれ出した脂肪が、本来は脂肪がたまらない肝臓や膵臓、筋肉などに「異所性脂肪」としてたまる。異所性脂肪が蓄積した臓器や組織では炎症反応が起こり、障害が発生するとともに、体全体が慢性的な低度の炎症状態になる。その結果、脂肪肝や脂質異常症、糖尿病などが生じる。しかし、研究グループがPTPROを欠損した高度肥満マウスを調べたところ、異所性脂肪の蓄積がほとんど起こらず炎症反応も低く抑えられていた。さらに、高度肥満マウスにPTPROの働きを抑制する薬剤を1カ月間投与したところ、肝臓などにたまった異所性脂肪が脂肪組織に移動することで減少し、脂肪肝や脂質異常症、糖尿病が回復した。研究グループでは、この研究成果については「肥満に伴って起こるさまざまな病気の中心として働いている分子とそのメカニズムを明らかにしたものであり、肥満によって誘発される脂肪肝(炎)や脂質異常症、糖尿病などの疾患の新しい治療法や予防法の確立につながるものと期待される」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年01月16日)