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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年6月13日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。現行保険証はマイナ保険証の敵ではない。
マイナ保険証には「前のめり・複雑・無責任」の3つのリスクあり。
このリスクの克服には、1~2年では済まない時間が必要。
現行保険証の継続は時間稼ぎの援軍だ。マイナ保険証への国家的投資を守るため、味方を敵としてはいけない。
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◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- たばこの煙、非喫煙者の8割弱、喫煙者の3割強が「不快」 <がん研>
国立がん研究センターは5月31日の世界禁煙デーに合わせ、受動喫煙対策についての世論調査結果をウエブサイトに公開した。それによると、改正健康増進法で受動喫煙対策が強化されたことを知っていた人は34.8%、知らなかった人は44.1%と、依然として普及啓発が必要な状況が明らかになった。また、周りのたばこの煙を「不快に思う」と回答したのは、非喫煙者で77.2%、喫煙者で36.2%、全体では全体の70.4%に上った。政府に力を入れてほしいたばこ対策として多かったのは、「たばこ税の引き上げ」41.9%と、「受動喫煙対策の強化」41.5%だった。調査は4月、20歳以上の2,000人を対処に、インターネットで実施された。
◎参考サイト:プレスリリース
- 腸内細菌が肥満や糖尿病を悪化させるメカニズムを解明 <理化学研究所>
理化学研究所は5月15日、生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの大野博司チームリーダーを中心とする研究チームが、腸内細菌の一種、FI(Fusimonas intestini)が、肥満や糖尿病を悪化させるメカニズムを解明したと発表した。研究チームは、高血糖・肥満マウスから分離されたFIの存在する比率が、糖尿病患者では健常者の2倍近くになること、FIを定着させたマウスと健常マウスによる比較実験で、「糖尿病になるとFIが増加する」のではなく、「FIが多いと糖尿病になる」という因果関係を明らかにした。またFI定着マウスの血中に脂肪酸がほとんど増えていない原因も探求、「FIが産生する悪玉脂質は、腸内から肥満や高血糖を引き起こしている可能性」をつきとめ、FIは高脂肪食を摂取した場合、悪玉脂質であるトランス脂肪酸の産生などを介して、腸管バリア機能に影響を与え、その結果、肥満や高血糖を悪化させていたことが明らかになった。こうした結果を踏まえ、研究を主導した、生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの大野博司チームリーダーは、「たとえばFIを腸内から排除すると、糖尿病予防になるかもしれない」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年06月13日)