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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年6月15日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。人生百年時代へ更に前進。
認知症基本法が成立。共生社会の実現推進が目的。
エーザイ認知症治療薬レカネマブの認可間違いなし。
共生社会は認知症のみならず、入管法やLGBTQ法にも共生の眼を。
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◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- 高血圧治療GLを用いて、ChatGPTの解釈能力を評価 <徳島大学>
徳島大学は6月8日、高血圧治療ガイドライン (JSH 2019)に掲載されているクリニカルクエスチョンに対する ChatGPT の解釈能力を評価した結果を公表、クリニカルクエスチョン(根拠に基づいた質問)とクエスチョン(エキスパートの意見を統合した質問)を合わせた全体の正確性は64.5%だったことを明らかにした。両者を分けてみると、クリニカルクエスチョンの解答正解性は80%に達した一方、専門家の意見が重視されるクエスチョンの正確性は36%にとどまったという。この結果について同大では、「科学的根拠が明瞭な質問に対しては ChatGPT が高い精度で回答できるが、科学的根拠が不明瞭で、専門家間でも意見が分かれる可能性がある質問に対しては、正確な解答を出すのが難しいという事実を示している」「AIがガイドラインの解釈を補助するツールとして有用であることを示しているが、その能力には限界が存在し、全ての疑問を解決することはできない」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
- AIが専門医に迫る精度で、早期胃がんを診断 <理研・国がん>
理化学研究所と国立がん研究センターは6月6日、両者による共同研究チームが、内視鏡専門医の診断精度に迫る早期胃がんの自動範囲診断AIを確立したと発表した。共同研究チームはディープラーニングを活用した早期胃がんの自動検出に関する先行研究を発展させ、早期胃がんの領域予測を可能にするAIを開発。臨床現場の1年分の連続症例を用いて検証した。その結果、137症例中130症例(94.9%)において早期胃がんの発見に成功した。また、AIが決定した病変範囲と6名の専門医による範囲診断を比較した予備調査では、AIは感度に優れ、真の病変領域との一致率は専門医とほぼ同等の結果を得た。今回の成果について理研および国がんでは、「今後世界中で増加が予想される消化器内視鏡検診において、医師の診断を補助し、熟練度の差による見逃しなどの誤診や装置性能の違いによる施設間の診断格差などを減らせると期待できる」としている。
◎参考サイト:プレスリリース 理研/国がん
(公開日 : 2023年06月15日)