オベリスク F/U

Obelisk フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年8月24日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。何と、遺伝情報を守る仕組みが、がん増殖を促進。
    名古屋大・浜松医大グループが、RNAの一種「TUGI」に着目し、動物実験で解明。脳腫瘍や膵臓がん・卵巣がん等の治療に活用期待。
    英国の「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載。近い将来、治療薬の臨床治験を開始。

  • 週1回投与のインスリン製剤を承認申請 <ノボ ノルディスク ファーマ>
    ノボ ノルディスク ファーマは8月10日、世界初の週1回皮下投与のインスリンアナログ製剤「インスリンイコデク(遺伝子組換え)」について、「インスリン療法が適応となる糖尿病」を適応症として承認申請を行ったと発表した。同剤は、皮下投与後に強力かつ可逆的にアルブミンと結合するが、持続的かつ緩徐にアルブミンから解離しインスリン受容体と結合して作用することで、血糖降下作用が1週間にわたり持続する。同社では、「従来のインスリン製剤よりも利便性が高く、治療負担感の軽減によって生活の質や治療実施率の向上が期待される」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース【PDF】

  • 社会的孤立と脳萎縮および⽩質病変との関連を報告 <九州大学など>
    九州⼤学は7月21日、社会的孤立と脳萎縮および⽩質病変との関連を調べた⼤規模認知症コホート研究の結果を公表した。同大のほか、弘前⼤、岩⼿医⼤、⾦沢⼤、慶⼤などによる共同研究グループは、⼤規模認知症コホート研究:JPSC-AD 研究に参加した65歳以上の認知症を有しない8,896名の脳MRI 検査や健診データを⽤いて、交流頻度と脳容積との関連を解析。交流頻度は、「同居していない親族や友⼈などとどの程度交流(⾏き来や電話など)がありますか?」という質問によって毎⽇、週数回、⽉数回、ほとんど無しに分類した。その結果、交流頻度の低下に伴い脳全体の容積や認知機能に関連する脳容積(側頭葉、後頭葉、帯状回、海⾺、扁桃体)が有意に低下し、⽩質病変容積が有意に上昇した。さらに、それらの関連に抑うつ症状が15〜29%関与した。研究グループでは、「脳萎縮や認知症発症を予防するうえで、他者との交流頻度を増やし、社会的孤立を防ぐことが重要であることが⽰唆される」としている。また今後は、前向き追跡調査の成績を⽤いて、社会的孤立と脳の構造変化及び認知症発症との関連を詳細に検討する予定という。
    ◎参考サイト:ニュース

(公開日 : 2023年08月24日)
高い視点と広い視野”デジタルマガジン"「オベリスク」
Obelisk
診療報酬のことから身近なこと、法律のことまで。医療関係者に役立つ多様な情報やニュースを日々配信する"デジタルマガジン" 。