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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年10月6日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。気候変動 心のスペクトルに悪影響。
「世界に広がる気候変動不安症」との声。2017年のアメリカ心理学会の報告書
「気候変動のメンタルヘルスへの影響」がきっかけ。
消費動向の抑制や子供を持たない選択への傾斜等の症状。日本の医学界の研究はこれから。
- 2020年度、医師配置の標準を満たしている病院は97.5% <厚生労働省>
厚生労働省が9月22日、2020年度の「医療法第25条に基づく病院に対する立入検査結果」を公表した。それによると、2020年度に医師配置の標準を満たしている病院は97.5%で、前年度より0.2ポイント改善した。改善傾向は10年以上続いている。看護師・准看護師は99.4%で前年度より0.1ポイント改善したが、推移を見ると99%台前半で増減を繰り返している。薬剤師は97.6%で、前年度から0.5ポイント改善した。
◎参考サイト:プレスリリース【PDF】
- 整形外科領域の自己診断におけるChatGPTの信頼性を検証 <東京医科歯科大>
東京医科歯科大学は9月19日、整形外科疾患の自己診断におけるChatGPTの信頼性を検証した結果を公表した。研究では5人の研究者が、整形外科疾患に関する5つの質問を5日間にわたり、全く同じ文面でChatGPT(ver. 3.5)に繰り返し質問、その回答結果を検証した。その結果、疾患により正答率、再現性は異なり、最も低いものではわずか4%の正答率で、再現性も「悪い」と評価された。特に広範囲に症状を生じる疾患において正答率および再現性ともに低いことも示された。またそれにもかかわらず、医療機関受診をしっかりと推奨していたものは全体の13%程度にとどまった。研究チームでは、「今後、患者が生成AIに自らの症状を相談して自己診断を行うことが予想されるが、本研究においてChatGPTの医療利用における問題点を浮き彫りにしたことで、その信頼性ならびに患者を害するリスクについての議論を生み出し、患者への啓発や、さらなるソフトウェア開発・進化の土台となることが期待される」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年10月06日)