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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年10月16日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。特別養護老人ホーム、全国1600施設のうち、補助金込でも51%が赤字。
    統計値全体では赤字で、赤字幅は▲2.8%と深刻。
    施設内パンデミックに起因する入所者数減の影響大きく。
    営業キャッシュフローの減とインフレの影響に経費増が赤字の原因。
    銀行が金融引き締めに入れば、倒産のリスクの発生の可能性。

  • NAFLD/NASHなど脂肪性肝疾患の病型・病名変更へ <日本肝臓学会・日本消化器学会>
    日本肝臓学会と日本消化器学会は9月29日、NAFLD、NASHといった脂肪性肝疾患の病型・病名を変更するという、海外関係学会の決定に賛同することを表明した。新たな病型・病名は次のとおり。脂肪性肝疾患をSLD(steatotic liver disease)と総称、従来のNAFLD/NASHはメタボリック症候群の基準の一部を満たす場合に限定し、MASLD(metabolic dysfunction associated steatotic liver disease)/MASH(metabolic dysfunction associated steatohepatitis)と診断する。アルコール性肝疾患はALD(alcohol-associated (alcohol-related) liver disease)、飲酒量がアルコール性肝疾患とNAFLDの中間でメタボリック症候群の基準の一部を満たす場合はMetALD,NAFLDでメタボリック症候群の基準のいずれも満たさない場合はcryptogenic SLD、薬物性、Wilson病などに起因する場合はspecific aetiology SLDと診断する。両学会は、これら病型・病名変更をそれぞれの会員に周知するとともに、新たな病名の日本語訳を検討。「NAFLD/NASH診療ガイドライン」も、それに従い改訂する予定という。
    ◎参考サイト:NAFLD、NASHの病名変更(日本肝臓学会)【PDF】 NAFLDの名称と分類法の変更について(周知依頼)(日本消化器学会)

  • 脳由来神経栄養因子の低下がNASH発症に関与 <金沢工業大ほか>
    金沢工業大学は10月3日、脳における脳由来神経栄養因子BDNFの発現低下が、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)発症に関与することを解明したと発表した。同大、および徳島大、香川大、産業技術総合研究所からなる研究チームは、BDNF発現低下マウスにおいて肝臓組織の病理組織学的解析とトランスクリプトームの解析を中心に行った。その結果、BDNF発現低下マウスにおいてヒトのNASHの臨床学的特徴のすべて(肥満、高血糖、高インスリン血症、肝臓における脂肪蓄積、炎症および線維化)を発症することを見出した。また、肝外病変として脂肪組織における炎症像も確認した。トランスクリプトームの解析では、脂質代謝障害や好中球の浸潤、酸化ストレスの亢進などを示す遺伝子の挙動がみられ、これらもBDNF発現低下マウスが自己免疫性肝炎や薬剤性肝障害などの他の肝疾患ではなくNASHを発症していることを支持した。
    ◎参考サイト:ニュースリリース

(公開日 : 2023年10月16日)
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