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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2024年3月26日のヘッドライン

  • 小林製薬紅麹事件 思わぬひろがり。食品原料として52社に供給。
    ほとんどが製品の自主回収を行う模様。
    紅麹使用のサプリメントメーカーは台湾にも。国際的な広がりにも要注意。
    サプリメントの健康被害あってはならず、安全性の確認のためのプロセス検討が急務。

  • ビッグデータの解析から、メタボ診断基準の修正案を作成 <新潟大学>
    新潟大学は3月8日、特定健診の腹囲基準を現行の男性85cm/女性90cmから、それぞれ83cm/77cmへと変更すべきとする研究結果を公表した。同大学院の研究チームは、国内の18~74歳、56万人のレセプトと特定健診のデータを連結。メタボ診断基準を構成する各項目の基準値を、実際に心血管疾患(虚血性心疾患、脳卒中)を起こしたか否かの結果に基づいて再設定し、それによる修正診断基準を作成した。この新基準を用いると、現行基準では9割見逃されていた心血管疾患の高リスク女性を5割程度スクリーニングできるようになり、見逃しを大幅に減らせることがわかった。腹囲の基準値は、現在の「男性85cm、女性90cm」から「男性83cm、女性77cm」へ修正され、加えて、腹囲は必須項目にしなくても、心血管疾患高リスク者のスクリーニング能力は変わらないことも明らかになったという。レセプトデータベースを利⽤した研究の多くは、真の疾患発症を正確に把握することが難しい保険病名を利⽤していたが、今回は保険病名のみに頼らず、診療内容を精査し、薬物治療や治療処置を捕捉することで、虚⾎性⼼疾患、脳卒中の確実な発症者を漏れなく⾼精度で特定することができたという。研究チームでは、今後、特定健診に修正新基準を使⽤した場合の国⺠医療費への影響も検討していきたいとしている。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • 上手な医療のかかり方アワード、受賞団体を発表 <厚労省>
    厚生労働省は3月13日、第5回「上手な医療のかかり方アワード」の受賞団体を発表した。厚労大臣賞を受賞したのは、新潟県村上地域振興局健康福祉部の「村上地域健康なまちづくり事業」。地域医療を切り口としたワークショップを継続的に開催。参加者の住民が発起人となり、「むらかみ地域医療サポートセンターはぐ」が発足した。「はぐ」現在、病院と地域の交流活動/地域医療を守るための普及啓発活動/次世代の医療・介護の人材の育成支援に取り組んでいるという。医療局長賞は、茨城県神栖市(みんなが創る!みんなで守る!かみすの医療プロジェクト)、天理よろづ相談所病院(病院救急外来を受診する軽症患者の行動変容を目指した取り組み)が受賞した。
    ◎参考サイト:上手な医療のかかり方アワード

(公開日 : 2024年03月26日)
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