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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2024年7月9日のヘッドライン
- 日本救急医学会 熱中症に遅すぎる提言。深部体温40度以上を最重症群に当たると指摘。
しかし、どう測る深部体温?熱中症診療ガイドラインの発行はこれから。
遅いにも程がある。
- 子どもの屋外活動の時間を増やすと、近視発症予防につながる可能性 <京都大>
京都大学は6月21日、木戸愛・医学研究科客員研究員、三宅正裕・同特定講師、渡辺範雄・同客員研究員の研究グループが、屋外活動の時間を増やすことは、子どもの近視発症予防につながる可能性が高いことを明らかにしたと発表した。研究グループは、「屋外活動時間を増やすことで、近視の進行を遅らせることができるのではないか」という仮説の下に実施された、または実施中のすべてのランダム化比較試験を網羅的に収集。システマティックレビューを実施した。その結果、屋外活動の時間を増やすことは、子供の近視の進行予防になるかどうかは未だ不明確なものの、近視発症予防につながる可能性が高いことが明らかになったという。
◎参考サイト:最新の研究成果
- 50年に1回の極端高温下で、都内の救急車の稼働率は100%超に <国立環境研究所>
国立環境研究所は先ごろ、気候変動適応センターの研究チームが東京都を対象に行った、極端高温下における熱中症の救急搬送困難事案の発生可能性に関する将来予測の結果を公表した。それによると50年に1回の頻度で発生する程度の極端高温下では、熱中症救急搬送のピーク時(14時)において、熱中症のみで救急車の稼働率が100%を超えるという。またこの傾向は、気候変動がより進む可能性のある21世紀後半に顕著となる。研究チームは「熱中症以外の理由での救急車要請も存在するため、現状でも救急搬送困難事案の発生可能性が懸念される。このような救急搬送困難事案を回避するために、気候変動の原因となる温室効果ガス削減に向けた取組とともに、熱中症リスクを低減するための取組や、救急車の適正利用等が重要となることが示唆される」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2024年07月09日)