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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2024年7月29日のヘッドライン
- 経済大揺れの7月最終週。円相場、株価、金利、企業業績、インフレ、どの項目も波乱含み。
熱波、コロナ、災害、事故、事件、消える保険証も不安要因。
政治的には帯に短しの自民党総裁。野党は出る幕もなし。
- AIが、胸部X線画像から肺機能を高精度で推定 <大阪公立大>
大阪公立大学は7月9日、大学院医学研究科の植田大樹准教授、放射線診断学の三木幸雄教授らの研究グループが、胸部X線写真から肺機能を高精度で推定可能なAIモデルを開発したと発表した。研究グループは、国内5施設から収集した14万枚を超える胸部X線写真を用いて、ディープラーニングによるAIモデルを開発。その訓練・検証には3施設のデータを、外部テストには2施設のデータを使用した。性能評価には、肺機能検査の代表的な指標である努力性肺活量と1秒量を用い、AIモデルの推定値と実際の肺機能検査の測定値を比較しました。その結果、いずれの指標においてもAIモデルは非常に高い推定精度を示したという。研究グループでは、「検査が困難な場合や感染症流行で検査が実施できない場合の代替検査法として活用が期待される」「検査の効率化にもつながると考えられる」としている。
◎参考サイト:最新の研究成果
- 牛由来のH5N1型ウイルスが飛まつ感染する可能性を確認 <東京大>
東京大学は7月9日、アメリカで乳牛から検出されているH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが、飛まつ感染するおそれがあるとする研究結果を発表した。東大を中心とする研究グループは、フェレット4匹をそれぞれ、この牛由来のウイルス(Cow-H5N1型)を感染させたフェレットの近くで飼育。3週間後、4匹のうち1匹でCow-H5N1型ウイルスに対する抗体価が上昇していることが確認された。研究グループではこの結果について、「限定的ではあるものの飛まつによる感染が起きた」としている。研究グループはまた、Cow-H5N1がヒト型受容体にも結合し得ることも明らかし、上部気道の細胞表面にヒト型受容体が多く存在していることを踏まえ、「ヒトへの感染効率増加を示唆する重要な知見となる」とした。アメリカでは実際、Cow-H5N1型のウイルスのヒトへの感染も確認されているという。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2024年07月29日)