2024年11月5日のヘッドライン

• 「介護は社会保障」の思想浸透せず。
  老老介護の行く末悲観した夫が、妻を殺害。87歳の夫に懲役8年の実刑判決、東京地裁。3人の子供は別居。
  不自由な妻には要介護認定なく、ケアマネージャーも不在。孤独老人所帯が生んだ悲劇、今後も続発の怖れ大きく。
  制度も国民所得も違うアメリカでは、老老介護の問題はどのように処置されているのだろうか。大統領選の焦点にもならない。
  


• 再生医療で感染症、医療法人に治療の一時停止命令 ＜厚生労働省＞
  厚生労働省は10月25日、医療法人輝鳳会に対し、再生医療の提供を一時停止するよう、同日付で命じたことを明らかにした。同法人が運営する「THE K CLINIC」（東京都中央区）において、再生医療の提供により患者2人が重大な感染症を発症し、他の医療機関に入院したとの報告を受けての措置。輝鳳会からは、これら患者に投与された特定細胞加工物から感染症の原因とみられる微生物が検出されたとの報告もあり、厚労省は、特定細胞加工物の製造の一時停止も命じた。輝鳳会では、本人の血液を採取。血液中のNK細胞を増やしてから戻すことで、悪性腫瘍の予防を目指す再生医療を自由診療で提供している。
  ◎参考サイト：再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づく緊急命令について
  


• 麻酔科施術をする医師に研修を実施している美容外科は4割未満 ＜厚生労働省＞
  厚生労働省は10月18日、美容外科医療の質に関する調査結果を有識者検討会で公表した。美容外科・皮膚科を標榜している医療機関の管理者から回収できたアンケート結果417件によると、施術に技術に関する医師への研修は、76.5％が行っていたものの、麻酔・全身管理に関する研修を実施しているのは39.8％に過ぎず、6割強が研修なしで麻酔科施術を行っていることがわかった。また施術する医師の経験年数や実績、専門医等の要件を設けていないと回答したのは、54.4％と半数以上に上った。また医療法について、「大まかな説明ができる」「内容を熟知しており詳しい説明ができる
  の合計が57.1％、医師法は61.1％と6割前後、保助看法は28.0％にとどまるなど、管理者の法令への理解も浅いことが判明した。
  ◎参考サイト：第3回美容医療の適切な実施に関する検討会 資料