中村十念の考えるヒント十ヵ条
Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[MG10]No.66 トランプ流人気獲得術の分析のヒント十ヶ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
1.批判も多いがファンも多い。特殊な環境での人気度は抜群である。共和党支持者の90%はトランプ支持者だというから驚く。自民党支持者の石破支持はどの程度であろうか。わが国では考えられない事象だ。経営学的視点からその要因を分析してみる。
2.情報の出し方から違う。謎めいている。情報の出所がほとんどわからない。アメリカ大統領でなければ、相手にもされない情報も多い。アメリカの権威で謎が上手に使われている。
例えば関税だ。どこの誰の考え方なのかは不明である。データの出所も不明。ひょっとしたらAIが使われているかも知れない。
3.情報で数字で示されるものはわずかであり、殆どは情緒状況である。
アメリカは日本の役に立っているが、日本はアメリカの役に立っていない的なものが多い。しかし、情緒的情報は、断定できないという特徴がある。「アメリカの役に立つ」も、そうでもあるかもしれず、そうでもないかもしれないとしか言えず、議論にならない。
経営学的には情報は出所を明らかにして数字で示すべきとされる。
4.トランプ流ビジョンに広い視野は否定される。ビジョンの範囲はアメリカが最大であり、時にはいくつかの州や都市や階層に限定される。
5.ビジョンの中身は決して具体的ではない。一番であるとか一等であるとか過去100年で最高であるとかその手の抽象語が次々と出て来る。日本人向けは「シンゾー」というものもある。
経営学では広い視野で他への貢献が明らかにされねばならない。
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