中村十念の考えるヒント十ヵ条
Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[MG10]No.67 病院経営危機の謎を解くヒント十ヶ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
1.国民の健康を守り、地域経済を支える 高貴な使命を持った病院経営。しかしこのところ、職業、職場としての人気が急速に落ちつつある。その構造の仕組みを解く。
2.最大の問題は、病院経営の持つインフレに弱い体質であった。 病院は多くの資材やサービスを外部のサプライチェーンに頼っている。サプライチェーンはインフレの影響を受け、値上げせざるを得ない。病院側もねばるものの、結果的には受け入れることになる。しかし病院は極めて硬直的な診療報酬制度のため、値上がり分を付け替える先がない。もともと逆ザヤのところも多い。給食外注は、影響が特に大きい。
3.働き方改革とは残業管理の強化と同義である。その結果「あいまい残業」が明白化され、人件費が増加することになる。新規採用者の人件費も上がり、給与テーブルを通じた人件費の連鎖により、既存職員の人件費も更に上がる。
4.人材不足がじわじわと進む中、採用活動を外部に頼ってきた病院も多い。人材紹介料コスト増もバカにならない。
5.インフレの悪影響は、もろに電気代・ガス代・ガソリン代に及ぶ。建物や設備の修理に要する資材や工賃も当然上がる。 ・・・
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(公開日 : 2025年06月10日)