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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2025年6月17日のヘッドライン

  • 「インフレ米価」引き続き微減。
    米価格に3種類、「銘柄米」「ブレンド米」「随意備蓄米」。
    3種同時に販売しているスーパーの平均5キロ価格は3,096円。
    備蓄米の流通量、更に増えればまだまだ下がる計算。
    できることは何でもやって、小泉さん。

  • 家族性アルツハイマー病患者を対象とした企業治験を開始 <東和薬品>
    東和薬品株式会社は6月3日、家族性アルツハイマー病治療薬の企業治験を、5月から実施していることを明らかにした。同社、および京大iPS細胞研究所(CiRA)の井上治久教授と坂野晴彦特命准教授、三重大学大学院の冨本秀和特定教授らは、iPS創薬によって見出されたブロモクリプチンの第2/3相企業治験を計画、5月から同薬の有効性・安全性を評価することを目的に、企業治験を開始したという。2017年、パーキンソン症候群(病)の治療薬であるブロモクリプチンに、最も強力にアルツハイマー病の病因分子を低減させる作用があることが、特にプレセニリン1遺伝子変異を持つ家族性アルツハイマー病患者の神経細胞で見出された。研究チームは、20年から22年まで、第1/2相の医師主導治験を行い、家族性アルツハイマー病患者におけるブロモクリプチンの安全性および有効性を評価した。結果、ブロモクリプチンに家族性アルツハイマー病特有の副作用は認められず、ブロモクリプチンの投与期間中、2つの主要評価項目において、実薬群ではプラセボ群に比べ、認知機能及び行動・心理症状の病状進行が抑制される傾向を見出したという。ただ第1/2相医師主導治験に参加した患者の人数は限られていたため、さらに患者数を増やして、同社を治験依頼者とする第2/3相の企業治験を実施することとなったという。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • アトピー性皮膚炎の症状と治療反応に関わるバイオマーカーを発見 <慶大・理化学研>
    慶應義塾大学と理化学研究所は6月3日、アトピー性皮膚炎の症状と治療反応に関わるバイオマーカーを発見したと発表した。両者による共同研究グループは、156人のアトピー性皮膚炎患者から採取した皮膚サンプルを用い、横断的解析(個人の症状や体質の違いを比較)、および縦断的解析(最新治療薬デュピルマブによる効果を6カ月間追跡)を行った。その結果、「2型炎症」や「17型炎症」など異なる免疫反応が皮膚で起きていることがわかり、それぞれに特有の「遺伝子の働きのサイン(バイオマーカー)」を見つけることができた。さらにこうしたサインの違いが、治療に対する反応性と密接に関係していることも判明した。こうした成果を踏まえ共同研究グループでは、「将来的には患者一人ひとりに最適な治療法を選ぶ『個別化医療』の実現が期待される」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース(慶大)

(公開日 : 2025年06月17日)
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