中村十念の考えるヒント十ヵ条
Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[MG10]No.40 負けない経営を考えるヒント十ヶ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
1.「彼を知り己を知れば百戦殆からず」というビジネスワードがある。孫子の兵法書からの引用語である。 孫子の兵法は紀元前500年位前に書かれ、現在まで読み継がれ、語り継がれてきた。その2,500年の間に実に多くの人が注釈を入れている。それだけ叡智が詰まっていると言って良い。 古来から作戦の聖書として尊重されているだけでなく、一般社会の競争の場において教訓として役立つ事も多い。
2.孫子の中に七計というのがある。孫子は軍隊の全体像を俯瞰する技術を哲学的レベル迄高め、それを実践することを得意としている。 軍隊の戦力比較項目が七計であり、これを計算した上で、第一義的には負ける戦争はしないよう助言する。 この七計は主・将・天地・法令・兵・士卒・賞罰の7つである。組織構造を俯瞰・検討する上で、大いに参考になる。
3.まず、主である。トップリーダーのことである。主の道徳的な水準が高いことが必須とされている。現代風にいえば、組織のミッションやビジョンの明示能力がある人ということになろう。
4.将は、大幹部のことである。役員や部長クラスということになろうか。注釈人の一人である曹操はこの任に当たる人の資質を「智・信・仁・勇・厳」として定め、五徳とした。
5.天地とは、客観情勢のことである。今でいえば、政治・経済・法律・世論・国際情勢・気候などの情報収集と分析含まれる。今でも「天の時、地の利、人の和」の慣用句としてよく使われる。 ・・・
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