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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年6月28日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。加藤厚労大臣「オンライン資格確認利用推進本部」設置へ。
政府の情報総点検本部の屋上屋か、抜け漏れ監視役か。
政府内のマイナ権力争奪戦開始。国会の閉会中審査、首相出席せず、疑われる立民の本気度。
- 「骨太の方針2023」への見解示す <松本日医会長>
日本医師会の松本吉郎会長は6月21日の定例記者会見で、「骨太の方針2023」「規制改革実施計画」が閣議決定されたことに対する日医としての見解を表明した。骨太の方針では来年度のトリプル改定について「物価高騰・賃金上昇、経営の状況、支え手が減少する中での人材確保の必要性、患者・利用者負担・保険料負担への影響を踏まえ、患者・利用者が必要なサービスが受けられるよう、必要な対応を行う」とされた。この部分について松本会長は、原案にあった「抑制の必要性」が「影響」に修正されるとともに、「患者・利用者が必要なサービスが受けられるよう」という文言が新たに追加されたと説明。日医や四病協など医療関係団体の働きかけが実を結んだものと評価。今後も要望を続けていく意向を表明した。松本会長は、かかりつけ医機能にも言及。骨太の方針には「かかりつけ医機能が発揮される制度整備の実効性を伴う着実な推進」と記されていることについて、「5月19日に公布された『全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律』をもって一定の整理がなされた」との見解を示し、「引き続き国民のために、かかりつけ医機能が更に発揮されるよう着実に推進していく」と述べた。
◎参考サイト:日医on-line
- 妊娠中の血中サイトカインと産後うつの関係を発見 <東北大>
東北大学は6月15日、妊娠中の血中サイトカインと産後うつとの関係を調べた研究成果を公表した。同大メディカル・メガバンク機構の研究グループは、東北メディカル・メガバンク計画による三世代コホート調査に参加した妊産婦を対象に、妊娠中と産後の血漿中の代表的なサイトカインのレベルを測定した。その結果、産後うつ症状を呈する母親の妊娠中の抗炎症サイトカイン(IL-10, IL-4)レベルは、産後にうつ症状を呈しない母親と比べ有意に低い値を示したという。研究グループではこの結果について、「妊娠中に産生される抗炎症サイトカインが産後の心の健康状態と関連している可能性を示している」「産後うつの病態解明や、予防法などの開発に貢献することが期待される」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年06月28日)