2023年6月27日のヘッドライン

• 健康第一、換気・うがい・手洗いで。沖縄は既にコロナ第９波。
  定点観測１医療機関当たり、28.74人。
  インフルエンザでは30人が流行警報期。医療逼迫の可能性も。
  


• 報告書を公表、新型コロナ対応の課題を浮き彫りに ＜日本学術会議＞
  日本学術会議は6月16日、『感染症パンデミックに対するわが国の平時・緊急時の臨床・疫学・基礎研究の現状と課題』と題する報告書を公表した。標題のテーマで、臨床、疫学、基礎研究、情報学、法学、行政、産業界など幅広い関係者に対してヒアリングを行い、新型コロナパンデミックへの対応に課題があったとし、健康危機への対応強化を求めている。特に緊急時の情報の利活用に関し、個人情報保護法の個別法等の制定を含め、制度構築を急ぐ必要性を強調している。
  ◎参考サイト：報告 感染症パンデミックに対するわが国の平時・緊急時の臨床・疫学・基礎研究の現状と課題【PDF】
  


• 要介護認定リスクと健診検査値の「U字型の関係」を同定 ＜名古屋大学＞
  名古屋大学は5月29日、北名古屋市住民対象とした後ろ向きコホート研究から、将来の要介護認定のリスクマーカーを探索した結果を公表した。研究チームは、2012年4月時点で65歳以上、前月3月までに要支援・要介護認定を受けず、転居・転出・脂肪もしていない北名古屋市民3,718人（男性1,742人、女性1.976人）に対し、2020年9月まで要介護認定情報を用いて追跡を行った (追跡期間8.5年間)。その結果、BMI、収縮期血圧、HDL-C、ALT、AST、γ-GTの6項目について、高すぎても低過ぎても要介護認定のリスクが上昇する「U字型の関係」にあることが明らかになった。研究チームでは「古典的な解析アプローチでは、検査値と要介護認定リスクが比例関係にある前提で評価を行うが、要介護認定リスクの予測においては比例関係ではないU字型の関係を考慮することが必要になると期待される」としている。
  ◎参考サイト：名古屋大学 研究成果発信サイト