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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2024年4月18日のヘッドライン
- 日本人の視先に「東北系」参入。縄文・関西・東北の3系統に理化学研究所等の遺伝子解析の結果判明と。
詳細はこれから。大議論に発展の可能性も。
ただし全遺伝子検査のサンプル数3,200人分と少なく、説得力に欠ける面も。
- 働き方改革で「医師の研鑽」参考資料を病院団体に送付 <厚生労働省>
厚生労働省はこのほど、4月から始まった医師の時間外・休日労働の上限規制に関連して、医師の研鑽の取扱い等に関する資料を病院団体に送付した。資料では、各医療機関が、個々の医師について、労働時間に該当する本来業務や研鑽なのか、労働時間に該当しない研鑽なのかを明確にするための手続きをするよう求めている。また、医療機関ごとに考え方や手続きが異なっても「差し支えない」としている。労働時間は「使用者の指揮命令下に置かれているかどうか」で判断されるものであり、たとえば手術の見学については、「業務上必須と位置付けている医療機関もあれば、自由な意思によるものを基本としている医療機関もあると考えられる」としている。博士号/専門医取得のための症例研究や論文作成については、業務上必須であり上司が明示・黙示の指示をして行わせる場合は、労働時間に該当する半面、上司や先輩から奨励はされていても、業務上必須でない、自由な意思に基づき行う場合は労働時間に該当しない。
◎参考サイト:医師の研鑽の適切な理解のために【PDF】※日本病院会のサイト
- エアコンから採取されたカビ・キノコ類のタンパク質、アレルゲン情報を公開 <藤田医科大・NITE>
藤田医科大学と独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は3月28日、エアコンから採取されたカビやキノコ類のタンパク質とアレルゲン情報を、生物資源データプラットフォーム(DBRP)上で公開したと発表した。両者は共同で、ABPA(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症)を発症した患者宅のエアコンからカビやキノコ類を採取。人に対して病原性を持つAspergillus属を含む複数のカビを分離・同定した。Aspergillus属は土壌や住環境など、どこにでも存在するカビだが、好温性のAspergillus属は、通常のカビと違い人の体温でも繁殖し悪い影響を与えることがある。また、Aspergillus属以外の担子菌(キノコ)など他の真菌類もABPAと同様の病気を引き起こすことが知られている。これらタンパク質の情報について両者は、「エアコンや空気清浄機等のフィルターの改良への貢献に加え、アレルゲン検査で、これまで診断不能だった患者が診断可能となるだけでなく、発症前の早期発見や重症化する患者の予測、病態の解明にもつなげることができる」としている。
◎参考サイト:プレスリリース 藤田医科大学・NITE
◎参考サイト:今回の公開情報(DBRP)
(公開日 : 2024年04月18日)