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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2024年4月19日のヘッドライン

  • 医師でなければ起こせない、むつかしい訴訟始まる。
    医師ら60人が投稿サイト グーグルを不正確な情報を拒否したとして損害賠償を求めた。
    野放図な表現の自由と巨大さに胡坐をかいた大手プラットフォーマーの殿様意識が世界的に問題化している。
    医師側の訴訟の140万円と自制的。裁判所の理性的・合理的な判断を望みたい。
    困難に立ち向かう勇気ある医師たちに拍手。

  • 「日本版CDC」は来年4月設置、略称はJIHS(ジース)<国立健康機器管理研究機構準備委員会>
    国立健康危機管理研究機構準備委員会は4月9日、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所を再編して、2025年4月に新機構を設置すること、またその略称をJIHS(ジース、Japan Institute for Health Security)とすることを決めた。「日本版CDC」とも呼ばれている新機構が目指すべき将来ビジョンは、世界の感染症対策を牽引する国内の「感染症総合サイエンスセンター」となること。「国内外のネットワークのハブになることにより、新機構に情報が集約され、その情報にヒトが引き寄せられ、革新的な研究が新たな価値を生み出し、投資を呼び込む好循環を創出する」ことを目指している。
    ◎参考サイト:国立健康危機管理研究機構

  • コロナ感染後の長引く症状のすべてが後遺症とは限らない <岡山大>
    岡山大学は3月27日、コロナ後遺症外来の受診者の中に、一定の割合で他の様々な疾患が隠れていることがわかったと発表した。同大学術研究院医歯薬学域の中野靖浩講師、大塚文男教授らのグループは、2021年2月から2023年6月までの間に、同大学病院「コロナ・アフターケア外来」を受診した患者731人のデータを分析した。その結果、6.8%(50人)に何らかの医学的介入や経過観察を必要とする疾患(52疾患)が見つかった。さらに、全体の2.2%(16人)では、コロナ後遺症よりも治療が優先される疾患が見つかった。また何らかの疾患が見つかる割合は、高齢になるほど上昇し、60歳以上では15.7%に及んだ。疾患の内訳は、内分泌代謝疾患や血液疾患、呼吸器疾患が最多で、それぞれ8人。52疾患のうち67%にあたる35疾患は、コロナ感染後の長引く症状と関連があり、一方、症状との関連が最も乏しかったのは内分泌代謝疾患だった。研究グループでは、「コロナ感染後の長引く症状のすべてがコロナ後遺症とは限らない」「コロナ後遺症の診療では、他の疾患が隠れていないかきちんと調べることが大切であり、それを診断・治療することで症状が改善する可能性があることが期待される」としている。
    ◎参考サイト:ニュースリリース

(公開日 : 2024年04月19日)
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