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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2024年4月26日のヘッドライン
- 財務省、医師遍在問題について提言。
都市部での開業規制と、地域別の診療報酬単価設定。
診療所を狙いうちか、日本医師会も反発必至。
- 正常高値血圧で、脳・心血管疾患発症リスクが2倍に <横浜市立大>
横浜市立大学は4月11日、「少し高い血圧でも脳・心血管疾患のリスクは2倍になる」とする、就労世代を対象とした大規模調査の結果を公表した。医学部の桑原恵介准教授らの研究グループは、関東・東海地方に本社のある10数社による多施設共同研究に参加した、高血圧の治療中ではない労働者81,876人を最大9年間追跡調査した。その結果、「少し高い血圧」(正常高値血圧)の段階から脳・心血管疾患発症リスクが約2倍に上昇したことが確認できた。さらに、脳・心血管疾患を発症した人の数は、「少し高い血圧」から「軽め高血圧」(Ⅰ度高血圧)までの労働者に多いことも判明した。研究グループでは、こうした成果を踏まえて「就労世代においては正常高値血圧の段階から血圧管理に取り組むことが重要であり、企業や医師はそうした従業員の取り組みを後押ししていくことが期待される」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
- 私立保育園の遺伝子検査あっせんに「驚き」 <武見厚労相>
東京都内の2つの私立保育園が、各種疾患の発症リスク、運動や勉強の才能、性格などがわかるとして、子どもに遺伝子検査を受けさせるよう呼びかけ、保護者3割が応じていたことが判明した。この件について武見厚労相は、4月16日の閣議後記者会見で言及。ゲノム情報の活用について、十分な議論や合意形成がないままに、小さな子どもにこうしたゲノム検査が行われていたということは驚き、と語った。そのうえで、ゲノム医療を推進するための基本計画の策定にあたっては、民間遺伝子検査に係る対応を含め、有識者の意見をしっかり聞き、「ていねいに進めていく」との考えを示した。
◎参考サイト:武見大臣会見概要
(公開日 : 2024年04月26日)