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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2020年7月9日のヘッドライン

  • 備えよ次に。民間PCR検査外注
    医療機関のほとんどが逆ザヤ。
    検査業者 消費税や容器代を上乗せ。安全確保投資出来ず。

  • 在宅医療機関 COVID-19対応のため1カ月当たり48万円を支出 <日本在宅医療連合会>
    日本在宅医療連合学会は先ごろ、「在宅医療における新型コロナウイルス感染症の影響の調査」を公表した。同学会の医師会員を対象に、2月~5月にかけてのCOVID-19による影響をオンライン上で尋ねた。回答数は316件、回収率12.9%。回答者316人が所属する医療機関が在宅療養支援に関わる患者数は5万3,401人で、全在宅患者の約10%に相当する。
    その結果、約3割の在宅医が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診療に関与し、その対応のために1カ月当たり316医療機関で約1.5億円、1医療機関当たり万円の支出が発生したことがわかった。また8割が、必要なPPEが不足していたと回答。ガウン、消毒用エタノール、N95/KN95マスク、フェイスガード、サージカルマスク、グローブの順で不足していたとする回答が多かった。
    ◎参考サイト:在宅医療における新型コロナウイルス感染症の影響の調査

  • IgE抗体の“量”と“質”から鶏卵アレルギーを安全に診断 <国立成育医療研究センター>
    6月24日、国立成育医療研究センターと徳島大学の研究グループは、鶏卵アレルギーを診断する新しい検査法の応用研究を行ったことを発表した。現行のオボムコイド特異的IgE抗体価測定検査は、抗体価が非常に高い患者にのみ有効であり、抗体価が低い患者には、アナフィラキシーの危険を伴う「食物経口負荷試験」を行う必要がある。研究グループは、高密度集積カルボキシル化プロテイン(DCP)チップを用いて、特異的IgE抗体の抗原親和性を測定する技術を世界で初めて開発。IgE抗体価の低い小児において、鶏卵アレルギーの発症とオボムコイド特異的IgE抗体の抗原親和性との関連を調べたところ、食物経口負荷試験でアレルギー症状が出現した児は、出現しなかった児に比べて、オボムコイド特異的IgE抗体の抗原親和性が高いことがわかった。
    すなわち、鶏卵アレルギーの発症には、血中のIgE抗体の“量”(IgE抗体価)と“質”(IgE抗体の抗原親和性)の2つが関連していることが判明。研究グループは、IgE抗体価とIgE抗体の抗原親和性を検査することで、食物経口負荷試験とほぼ同じ精度で、より安全に食物アレルギーを診断できるとしている。
    ◎参考サイト:プレスリリース(成育医療研究センター)

(公開日 : 2020年07月09日)