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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年9月15日のヘッドライン
- やり切ろう、ワクチン。考えよう、Postコロナ。全国民ワクチン接種、1週間ぶりに好成績。
直近一日当たり147万回増。このペースの維持が望まれる。
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◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- 新型コロナ自宅療養者への在宅酸素療養開始の基準などを示す <日本在宅ケアアライアンス>
在宅医療の専門職で組織する「日本在宅ケアアライアンス」は9月4日、「新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール」第5版を公開した。第4版に追加されたのは、在宅酸素療法の開始基準と、腹臥位療法の有効性。酸素療法については、基礎疾患がない場合、安静時SpO2が93%以下の場合に開始を検討、一方で緊急時を除き、96%以上の場合は推奨しないとした。また血中酸素飽和度だけでなく、呼吸数や呼吸促迫も合わせて評価すべきとし、SpO2が保たれていても呼吸数が増多している場合(例:SpO2が94% 呼吸数36回/分)は、酸素投与の開始を検討することも示した。さらに医療資源が枯渇している地域での在宅酸素療法は、適応を熟考した上で導入すべきことも併記。ただしその場合でも、安静時のSpO2が90%未満の場合は酸素投与開始を強く推奨している。また、酸素療法ができない状況下では、1日8時間以上を目安に「積極的に覚醒下腹臥位療法を試みても良い」とした。その際、自分自身で体位交換ができない、あるいは症状の変化を訴えることができない高齢者や認知症患者では、腹部圧迫による嘔吐や窒息に十分注意する必要があることも併記した。
◎参考サイト:新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール 第5版
- 新型コロナ経口治療薬の治験参加について、軽症患者への情報提供を呼びかけ<厚生労働省>
厚生労働省は9月3日付の事務連絡で、軽症者を対象とする新型コロナウイルス感染症の経口治療薬の治験情報を、患者に周知するよう、自治体や医療機関に要請した。軽症者用の新型コロナ治療薬で承認されているのは現在、ロナプリーブ点滴静注セットのみで、自宅や宿泊療養施設で患者が簡便に使用できる経口薬の承認が待たれている。そうした中で、治験への参加者を増やし、薬事承認を早めるのが狙い。今回の事務連絡では、「地域で実施されている治験情報を紹介するコールセンター」を設置したことや、患者向けリーフレットのダウンロード先などを紹介している。
◎参考サイト:軽症患者等を対象とした新型コロナウイルス感染症治療薬の治験について【PDF】
(公開日 : 2021年09月15日)