オベリスク F/U
Obelisk フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2022年6月10日のヘッドライン
- やり切ろう、ワクチン。考えよう、Postコロナ。財務省コロナワクチンプロジェクト(20~21年度)の概要資料開示。
国民総接種回数2.8億回。総費用5.2兆円。
1回接種当たり接種コスト約1.8万円。投資効果の検証はこれから。
日本の直近一日当たりワクチン3回目接種者10万人。累計は76,151,214人。接種率60.1%。
4回目接種者数は3,244人。累計は19,452人。
———————————————————–
◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- 調剤データから、日本の抗菌薬処方動向を解明、AMR対策に活用へ <京都薬科大・昭和大・日薬>
6月2日、京都薬科大学の村木優一教授、昭和大学薬学部の前田真之准教授、および日本薬剤師会の共同研究グループは、全国2,638の保険薬局のレセプトコンピューターに保存されている調剤データから、抗菌薬処方動向について新規指標を用いて明らかにしたと発表した。これにより、薬局単位あるいは地域における薬剤耐性(AMR)対策のためのデータ収集・評価方法が構築され、日本の抗菌薬使用の大半を占める外来における抗菌薬使用状況に基づいたAMR対策の推進が期待される。2019年には全世界で120万人以上がAMRによる感染症で死亡したと推定され、世界各国でその対策が進められている。日本では2016年に薬剤耐性(AMR)アクションプランが作成され、抗菌薬使用量および薬剤耐性菌の減少が目標として設定されている。
◎参考サイト:プレスリリース(昭和大学)
- 在宅医療患者の頻回往診を予測するリスクスコアを開発 <筑波大>
筑波大学は5月30日、在宅医療を受ける患者で頻回往診の発生を予測するリスクスコアを開発したと発表した。医学医療系教授の田宮菜奈子氏らは、茨城県つくば市及び千葉県柏市の医療レセプトと要介護認定調査を連結した匿名化データセットを用い、訪問診療を新たに開始した65歳以上の高齢者における頻回往診を、平均月1回以上の往診と定義。年齢、性別、在宅医療における処置、要介護度、訪問診療開始時の疾患などの予測変数候補の中から、10分割考査検証法によるLASSOロジスティック回帰を用いて予測モデルを構築、簡単なリスクスコアを作成した。対象患者4,888人中、頻回往診は13.0%に認め、解析の結果、在宅酸素療法(3点)、要介護4-5(1点)、悪性腫瘍(4点)の3つが、頻回往診の予測因子になったという。研究チームは、「本研究成果が臨床現場で活用されることにより、頻回往診のハイリスク患者に対する適切なケアや、プライマリ・ケア医の負担軽減に役立つことが期待される」としている。
◎参考サイト:TSUKUBA JOURNAL
(公開日 : 2022年06月10日)