オベリスク F/U
Obelisk フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2022年7月12日のヘッドライン
- やり切ろう、ワクチン。考えよう、ポストコロナ。台湾5月~6月に謎のコロナパンデミック。一時一日当たり感染者数10万人超、一日当たり死者数200人超の日も。
7月に入っても終息せず、一日当たり感染者数3万人、一日当たり死者数100人規模。
日本の直近一日当たり死者数15人。
直近の一日当たりのワクチン3回目接種者3万人。累計は78,764,245人。接種率62.2%。
4回目は一日当たり60万人。累計は2,303,000人。
———————————————————–
◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- 大規模ゲノム解析で、自己免疫疾患とアレルギー疾患に共通した遺伝的特徴を明らかに <阪大・理研・AMED>
大阪大学、理化学研究所、日本医療研究開発機構(AMED)は6月27日、三者の共同研究グループが、バイオバンク・ジャパン(日本)・UKバイオバンク(英国)などから収集された計84万人のヒトゲノム情報の解析を行い、自己免疫疾患とアレルギー疾患に共通した遺伝的特徴を明らかにしたと発表した。対象疾患には両バイオバンクで共通して登録されている、関節リウマチ、バセドウ病、1型糖尿病、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症が含まれ、追認解析として全身性エリテマトーデス、乾癬を対象とした検証が行われた。その結果、自己免疫疾患とアレルギー疾患の両疾患群間で共通する遺伝子多型を4カ所同定したという。自己免疫疾患とアレルギー疾患は異なる疾患群と考えられている一方で、先行研究において、共通した遺伝的要因が部分的に存在することが知られていたが、今回の研究では、大規模なゲノム解析でその詳細が明らかになった。本研究成果により、免疫システムの異常とヒトゲノムの関連の解明が加速することが期待されるほか、同定された疾患間で共通する遺伝子は、免疫系を制御する鍵遺伝子として、マルチターゲットの創薬標的となる可能性がある。
◎参考サイト:主要研究成果(大阪大)
- ストレスが血液脳関門を障害する機序を解明 <国立精神・神経医療研究センター>
国立精神・神経医療研究センターは6月22日、持続的なストレスによって血液脳関門の機能が低下するメカニズムを発見したと発表した。近年、うつ病の原因として、血液脳関門がストレスなどによって障害されることにより、脳内の炎症反応が惹起されることが示唆されている。そこで同センターの研究グループは、慢性ストレスを受けたうつ病のモデルマウスを用いた研究から、VEGF(血管内皮増殖因子vascular endothelial growth factor)というタンパク質が関与し、血液脳関門の機能が低下することを明らかにした。さらに、VEGFシグナルを阻害する中和抗体により、慢性ストレスマウスの血液脳関門機能低下やうつ様行動が抑えられたことも確認した。研究グループでは、「このシグナルが、(うつ病の)新たな治療標的になることが示唆された」としている。
◎参考サイト:トピックス(NCNP)
(公開日 : 2022年07月12日)