中村十念の考えるヒント十ヵ条
Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[MG10]No.35 イノベーションを考えるヒント十ヶ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
1.生産技術等の大変革のことをイノベーションという。 アメリカの経済学者シュンペーターが20世紀前半に生んだ概念である。
2.今の社会はイノベーション待望論にあふれている。 無から有を生じせしめたイノベーションの例はない。一見そう見えても、そこには文化的遺伝子プールという大前提がある、というのが最近の文化人類学的見地である。 イノベーションは、ダーウィンのいう自然選択の文化的応用によってもたらされる。
3.DNAはコピーが仕事である。それに倣って、ホモサピエンスの大きな脳は人類も生命をつなぐために、捨てることより適応すること(つまりコピーの技術)を選んだ。それにより文化的慣習が蓄積された。つまりコピーによる遺伝子プールの形成である。
4.コピーは寸分狂いなくされる訳ではない。他のものをマネしたり、変えてみたり、少し新しいものを付け加えたりして、変異することがある。 それがまたコピーされ文化の遺伝子プールは大きくなっていく。コピーの対象となる技術も複雑になる。
5.5. 複雑になった技術の中には、一人の人間の脳では受入れ処理ができないものも現れる。誰かに教えてもらうしかない。教育の発生である。 そして人類は教育が文化的遺伝子プールの拡張に如何に効率的かを知る。 ・・・
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