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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2022年12月6日のヘッドライン

  • やり切ろう、ワクチン。考えよう、ポストコロナ。社保審医療介護のDX化の必要性議論。
    政策以前に医療・介護・行政の現場のデジタル力掌握が不可欠。
    リスキリングのプロセスはずせず。
    日本の直近一日当たりコロナ死者数は117人。
    直近の一日当たりのワクチン3回目接種者2万1千人。累計は84,466,239人。接種率67.1%。
    4回目は一日当たり16万1千人。累計は49,737,177人。
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    ◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
    ◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン

  • 小児用ヌーカラ皮下注40mgシリンジを発売 <GSK>
    グラクソ・スミスクライン株式会社は11月21日、抗インターロイキン-5(IL-5)抗体薬「小児用ヌーカラ皮下注40mgシリンジ」(一般名:メポリズマブ)を同日、発売したことを公表した。ヌーカラは日本国内においては、凍結乾燥製剤が2016年に成人および12歳以上の小児に対し「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)」の効能又は効果で承認され、18年には成人に対し「既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉芽腫症」の効能又は効果で追加承認を受けている。また6~11歳の小児に対しては、「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)」における用法及び用量が20年に追加承認されている。今回発売の「小児用ヌーカラ皮下注40mgシリンジ」は、液剤のため、凍結乾燥製剤のような溶解、薬液の計量・採取の操作が不要で、医療従事者の負担軽減が期待されるという。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • 人種により異なる血管内皮の性状が、COVID-19の重症化リスクと関連 <順天堂大など>
    順天堂大学は11月10日、同大学院の服部浩一特任先任准教授らの国際共同研究グループが、COVID-19の重症化に関与するサイトカインストームの発生が、血管内皮に由来するアンジオクライン因子の活性を通じて制御されていること、アンジオクライン因子の発現は人種によって異なる内皮性状を反映しており、その相違が、病態、重症度に影響している可能性を明らかにしたと発表した。研究グループは、2020年3月から2021年2月までの期間におけるCOVID-19患者174名(日本)、6,059名(ドイツ)の血液サンプルと患者情報を収集。軽症・中等症患者の割合は日本85.29%に対しドイツ65.29%で、ドイツのほうが重症者の割合が高かった。また血液サンプルを解析した結果、両者で相違が顕著に認められたのは、心血管系の合併症の無いグループだった。グループ内で軽症・中等症レベルに属する日本人患者では、CRPや白血球数等によって確認される炎症反応やIL-6などの炎症性サイトカイン、凝固・線溶系の活性が抑制されていたのに比較し、ドイツ人患者では、これらがいずれも有意に高値だった。また日本人では凝固・線溶亢進を示すフィブリノーゲン、D-dimer双方が重症度と有意に相関していたのに対し、ドイツ人では血小板減少が重症度と有意に相関し、凝固亢進が優位に進む傾向にあることも判明した。これらの凝固・線溶系の制御因子やIL-6は、血管内皮に由来する「アンジオクライン因子」に属し、これまでの研究でアンジオクライン因子は、サイトカインストームの発生を誘導することがわかっている。これらを踏まえ研究グループでは今回の解析結果について「血管内皮に発現し、産生・分泌されるアンジオクライン因子の血中濃度や活性に日独間で有意差を認めたことは、血管内皮機能異常、内皮障害の存在が、COVID-19の重症化、サイトカインストームの発生に深く関与していることを示唆している」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース


(公開日 : 2022年12月06日)
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