中村十念の考えるヒント十ヵ条

Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。

[MG10]No.39 不得意分野の克服法を考えるヒント十ヶ条

(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念 


1.例えば、マイナ保険証のような天から降ってくる災い事をきっかけにして、院内のデジタル化という災難に遭遇するということはよくある。それが不得意分野だということも多い。しかし解決策もある。目的の明確化と段階の細分化である。ここではデジタル化を念頭に具体的な展開を考えてみる。

2.まず為すべきことの目的を明確にすることである。いつまでにという期限の目測をつけることも重要だ。いきなり業者と会ってはいけない。実施事項を対象にインターネット等を活用して事前の情報収集を行う。工事を伴う場合は、知らない部品名や資材名が良く出てくる。それをどうでも良いと思わずになるべく細かく理解する。 次に工期の腹積もりをする。工賃として時間当たり数千円程度はかかる。機器の値段は、ネットでほぼわかる。

3.大雑把な投資額(予算)を決める。決めたら、投資効果を測る。まず自分の時間がどの程度効率化できるか考える。次に従業員の節約時間を考える。 (しかしマイナ保険証のように、むしろコスト増になる場合もある。その場合は、流れに乗らないことによるコスト増を考え、非合理的に決断せざるを得ない場合もある。)

4.いよいよ決断である。決断すべきことは2つある。ひとつはやるかやらないか、もうひとつは実行の代行者を任命するかしないかである。代行者は意外と重要で、「まかせて育てる」という手にも使える。

5.ここでようやく業者の選定にかかる。既に親しみと信頼のある業者がいれば、そこに依頼するのが良い。それが、なかったり、既存の業者の変更を考えなければならない時もある。そんな時に意外と役に立つのが、地元の銀行や信金からの紹介である。金融機関は多彩な取引先情報を持っており、地元に役立ちたいと思っていることが多い。紹介された側も、悪評は怖いので変なことは出来ない。1社に決めず最低2社は紹介してもらおう。 ・・・

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(公開日 : 2023年03月09日)
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