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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年6月30日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。厚労省 マイナトラブル対策で、現行保険証持参の呼びかけ。
実質併用運用体制に。医療費10割負担リスク回避策で。
ここに至っても、なぜか問われぬマイナポイントの不当性。
欠陥品の拡散プロモーション費用など、もはやコメディ、会計検査院の調査不可欠。
- SLGT2阻害薬・心不全治療での使用で「レコメンデーション」 <循環器学会・心不全学会>
日本循環器学会と日本心不全学会は6月16日、「心不全治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」を公表した。SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬として広く使用されているが、最近一部のSGLT2阻害薬が慢性心不全に対し適応となり、心不全患者に対する標準的治療薬の一つとして、その使用機会が増加している。こうした状況を背景に両学会では、「SGLT2阻害薬の位置づけや使用上の注意点などを踏まえ、心不全治療における同薬の適正使用に関するレコメンデーションを発出することとした」としている。
◎参考サイト:お知らせ
- ACSに対するSGLT2阻害薬の早期導入の効果をNDBデータで検証 <国循>
国立循環器病研究センターは6月6日、同センターと奈良県立医大の研究グループが、急性冠症候群患者(ACS)に対するSGLT2阻害薬の早期開始は、心不全を伴うACS患者において、全死亡、心不全もしくはACSの再入院の複合イベントの減少と関連することを、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を用いて明らかにしたと発表した。対象としたのは、2014年度~2020年度にACSで初回入院し、直近で心不全入院のない患者388,185人。主要エンドポイントは、全死亡、心不全もしくはACSの再入院の複合アウトカムとした。入院中の利尿剤や機械的補助循環等の治療の有無で重症心不全がある群とない群に患者を分け、入院14日以内のSGLT2阻害薬開始とアウトカムとの関連について解析を行った。その結果、心不全あり群において、SGLT2阻害薬の早期開始は主要エンドポイントの減少と関連していた一方で、心不全なし群では、SGLT2阻害薬の使用と主要エンドポイントとの関連は見られなかった。加えて、心不全あり群のうち、糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の開始は、わが国でよく用いられているDPP4阻害薬の開始と比較しても、主要エンドポイントの減少と関連していた。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年06月30日)