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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年7月4日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。政府税調260ページの大答申提出。
    中身は歳出見合の税収確保の十分性の協調のみが光る。財務官僚の作文見え見え。
    税・保険料は財政の一環であり、財政は国の一環、国家観なくして税は語れず。
    岸田首相の国家観の空虚でない説明が重要。

  • リハビリの意欲を高める要因を、患者・医療者双方で調査 <浜松医大>
    浜松医科大学は6月8日、「リハビリテーション意欲を高める動機づけ要因」について、患者・医療者の意見の共通点と相違点を明らかにした研究結果を公表した。同大の田中悟志教授、同医学部附属病院の山内克哉病院教授、信州大学医学部の小宅一彰助教らの研究グループは、回復期リハ病棟を有する、関東東海地区の 13 施設でアンケート調査を実施。入院中の患者(脳卒中、神経疾患、整形疾患を有する)479人と、医療者(医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)401人が調査に参加した。参加者には、15 個の動機づけ要因のリストの中から、リハビリに対する患者の意欲を高めるために最も重要な要因を選択してもらった。その結果、動機づけ要因トップ3は患者・医療者間で共通しており、「回復の実感」「明確な目標の設定」「患者の生活に関係のある訓練」だった。ただ、患者は意見の個人差が大きく、患者の好みに沿った動機づけの重要性が示唆された。同大ではこの結果について、リハビリにおける「根拠に基づいた実践: Evidence-Based Practice」と「患者中心ケア: Patient-Centered Care」の発展に寄与する学術知見としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース【PDF】

  • 運動がストレスによる高血圧を防ぐメカニズムの一部を発見 <順天堂大>
    順天堂大学は6月12日、同大の研究グループが、慢性的なストレスによる高血圧発症の予防に運動が効果的であるとされるメカニズムの一部を明らかにしたと発表した。研究グループがラットをほぼ毎日1時間拘束したところ、3週間後には血圧が上昇し、骨髄の炎症反応、血中炎症細胞の増加、さらに、血圧を調節する脳領域(視床下部室傍核:PVN)における炎症細胞の浸潤が認められたという。研究グループでは、「これらの細胞がミクログリア(中枢神経系に存在する細胞の一種で免疫細胞としての役割がある)となりPVNの炎症(血圧調節中枢の異常)と高血圧症を導くと考えられる」としている。なお、運動ができる環境を与えても、ストレスによる骨髄の炎症や血中炎症細胞の増加を抑えることはできなかったという。一方で、運動によりPVNへの炎症細胞の浸潤が抑制されることがわかったことから、「運動習慣は脳の炎症を抑制することにより、高血圧症をはじめ、ストレスに起因した病気から心身を守っている可能性が示唆される」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース

(公開日 : 2023年07月04日)
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