中村十念の考えるヒント十ヵ条

Obelisk(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。

[MG10]No.43 医療安全マネジメントを考えるヒント十ヶ条

(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念 


1.日本に「備えあれば憂いなし」という格言がある。これをビジネスに応用したのがBCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)というコンセプトだ。緊急事態が発生した時に、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続と復旧を図るための事業継続計画と復旧計画からなる。

2.具体的な緊急事態(リスク)として、疾病、地震、火災、洪水、サイバーテロ、サボタージュ、台風、停電、断水、通信網の停止、窃盗(情報を含む)、基幹システムの偶発的故障、モラルハザード、一点依存、供給不足、データの破損、設定ミス、などが挙げられている。 企業の規模としてはそれ程大きくない医療機関に、これらのリスクに備える計画を一遍に作成することはむつかしい。 長岡技術科学大学大学院非常勤講師の岡部紳一氏は医療安全マネジメント活動を通じて、BCP面での組織の人的資本の能力向上を図ることが可能と指摘している。 今回はその話を紹介したい。

3.医療安全マネジメントは、患者の利益を最大化することを目的とする。つまり根本に利他主義がある。「情けは人の為ならず」の諺があるように、利他主義は循環する。本当に医療安全マネジメントに取り組めば、いつかは患者からの評判や信用を勝ち取ることができる。

4.医療安全マネジメントは、その出発点においてリスクの列挙と分類から始まる。それから改善策の検討だ。これは手法として、医療安全マネジメントにかかわらず、その他の業務でも応用可能である。まねび(学び)を通じて波及する。職場は自然に、業務上の弱点や問題点を発見し改善につなげる雰囲気が出来上がってくる。

5.医療安全マネジメントに取り組んでいると患者の利益はひとつの方法だけでなく、複合的な見方を通じて達成されることに気づく。そのことを通じて職員の複眼思考つまり他の職員の業務に対する理解を深めることが出来るようになる。 ・・・

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(公開日 : 2023年07月13日)
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