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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年8月15日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。現行保険証の廃止日を「納期」に見立て、財界が政府に納期厳守を要望。
    納期守るは日本の文化とも。主役は経済同友会の新浪代表幹事。
    新浪氏は一方で、EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メーキング)の手法を使い少子化対策効果なしも主張。
    EBPMで保険証廃止の有効性を検証したら如何。

  • 水痘ワクチンの定期接種化による水痘発生率・医療コストの低下が明らかに <国立成育医療研究センター>
    国立成育医療研究センターは7月19日、水痘ワクチンとCOVID-19の感染対策が、子どもの水痘発生率や医療コストに与える影響に関する調査結果を公表した。同センターの研究チームは、株式会社JMDCの提供するレセプトデータから、2005~2022年の、約350万人の20歳未満のレセプトデータを抽出。「水痘ワクチンの定期接種化」と「新型コロナウイルスの流行開始」に注目し、分割時系列解析を行った。その結果、水痘の発生率は、ワクチンの定期接種化(2014年)により、45.6%減少。また、2020年度以降のCOVID-19感染対策により、水痘の発生率はさらに57.2%低下していた。また、これに伴い、2014年以降、抗ウイルス薬の使用率は40.9%、医療コストは48.7%減少した。2020年度以降はさらに抗ウイルス薬の使用率は65.7%減少し、医療費コストも49.1%減少したことも確認された。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • 幼少期のいじめやDVが、労働者の不眠症と関係 <筑波大>
    筑波大学は7月19日、幼少期のいじめ被害や家庭内暴力体験が、労働者の不眠症に及ぼす影響に関する調査研究結果を公表した。同大の研究チームは、つくば市を中心とした研究機関の労働者約7,000人のアテネ不眠尺度(AIS)とアンケート調査結果を解析。不眠症と判定された者は約3,000人で、いじめやDVの被害体験は不眠症と関係あることがわかった。特にDV被害体験は、経験した時期が多いほど、不眠症であるオッズ比が高くなった。またこの傾向は、年齢、最終学歴、世帯年収、婚姻状況、居住地、通院歴といった個人特性や、労働ストレス、所属、職歴という職業要因、運動や喫煙といった生活習慣の影響を考慮しても同様だった。この結果を踏まえ研究チームでは、産業保健職に対し「ACE(逆境的小児期体験)を認識したときに、不眠症について注目することが重要であると考える」としている。
    ◎参考サイト:TSUKUBA JOURNAL

(公開日 : 2023年08月15日)
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