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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年8月21日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。エーザイ アルツハイマー認知症薬「レカネマブ」本日承認。
    実用化のハードルや価格等の壁を乗り越え、認知症対策が人間尊重の国家プロジェクトとして取り組まれることが望まれる。
    認知症原因の行方不明事故、警察届け出分だけで19,000件。

  • 子宮頸がん検診、「30歳以上・5年ごとのHPV検査でも可」を提案 <厚生労働省>
    厚生労働省は8月9日に開催された「がん検診のあり方に関する検討会」で、子宮頸がん検診について、一定の体制が整った市町村においては「30~60歳の女性を対象に、5年ごとのHPV検査単独法」へ切り替えることも可とすることを提案した。現在、子宮頸がん検診は、「20歳以上の女性を対象に、2年ごとの細胞診単独法」で行われている。一方、一定要件をクリアした5年ごとのHPV検査単独法は、国立がん研究センター「最新の子宮頸がん検診ガイドライン」でグレードAとして推奨されている。厚労省の提案はこのことを踏まえたもので、当日は、スケジュール案も提示され、今年度内には、厚労省や日本産科婦人科学会などで、検査を実施・運用するためのガイダンスを作成することなどが示された。
    ◎参考サイト:第39回がん検診のあり方に関する検討会(資料)

  • 初期研修医の抑うつ症状の有無は、「やりぬく力」に関連 <東京医科歯科大>
    東京医科歯科大は7月6日、初期研修医の抑うつ症状の有無と、本人のGrit(やりぬく力)に関連があるとする研究結果を公表した。大学院医歯学総合研究科の赤石雄助教らの研究グループは、2020年から2022年にかけて、同大附属病院の初期研修医を対象に、オンラインアンケートを実施。Gritは日本語版のGrit-Sの質問紙、抑うつ症状の有無は、CES-D質問紙で測定した。喫煙歴や飲酒、運動習慣、睡眠、食事などのデータも収集した。最終的に221人(平均年齢25.1歳、男性134人・女性63人)のデータを解析したところ、開始時点で抑うつ症状を有していた群(28人・12.7%)のGrit-Sは3.0、有していない群は3.4だった。また、多変量解析の結果、Grit-Sのスコアが1点上昇すると、年齢や性別など複数の因子を調整した後に、抑うつ症状を有するオッズが63%下がることがわかった。この結果について研究グループでは、「初期研修医のGrit-Sが低い場合には、うつ病発症の予防や早期発見のために、定期的な面談などのフォローが推奨されることがわかった」としている。さらにGritのような、非認知能力の育成をより意識したカリキュラムの重要性を示す根拠の一つになるとの見方も示した。
    ◎参考サイト:プレスリリース

(公開日 : 2023年08月21日)
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