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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2024年8月23日のヘッドライン
- ウィルス感染症エムポックスは、対岸の火事ではない。2023年に日本でも感染者100人を超え、1人が死亡。
WHOは「公衆生成上の緊急事態」を宣言、重症化のスピードアップを警告。
政府の対応は、情報収集対策が不十分、従って情報提供も稀薄。
国民は通常の感染症対策が感染防止に努める以外打つ手なし。
重症感染者は7都道府県の医療機関で抗ウイルス薬による治療ができる。
※7都道府県は東京・大阪・愛知・沖縄・北海道・福岡・宮城
◆エムポックスQ&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/monkeypox_qa.html
- 「基本チェックリスト」の5項目で、認知症発症を高い精度で予測 <畿央大>
加齢による各種機能の衰えを早期発見するための「基本チェックリスト」全25項目のうち、特定の5項目の合計スコアが、認知症の発症予測において総得点よりも精度が優れているとの研究結果を、畿央大学が7月24日に公表した。同大学院の研究グループは、某市在住の要介護認定を受けていない65~80歳の高齢者を1年間追跡し、死亡者を除外した6,476名を対象に、新規認知症発症(認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱa以上)に関連する基本チェックリストの個別項目を検討した。その結果、1年間の認知症発症は40名(0.6%)であり、基本チェックリストの「買い物」「相談」「階段昇降」「物忘れ」「時間的方向性」の5項目が新規認知症発症に関連することが明らかとなった。またこれら5項目の合計スコアは、認知機能項目や基本チェックリスト合計スコアよりも有意に予測精度が高いことが示された。研究グループでは、「5項目の合計スコアは(中略)、簡便で一般臨床で活用しやすく、効果的なハイリスク者の抽出や認知症に対する予防的介入の一助となると考えられる」としている。
◎参考サイト:ニュース&トピックス
- 生成AI技術を活用した認知症予防のための新サービス開発へ <横須賀市・Starley株式会社>
横須賀市は8月7日、生成AI技術を活用した認知症予防のための「会話AIサービス」の開発を始めると発表した。音声会話型おしゃべりAIアプリを開発したStarley株式会社の高度な音声会話生成技術を活用、市内介護施設において、24時間365日、いつでもどこでも本当に人と話しているような体験を提供するとともに、その認知症予防効果を、脳科学研究を行っている学術機関が、医学的知見から検証する。タイムラグのない、自然な会話が可能であることに加え、昭和時代のニュースをAIに追加学習させることで、高齢者の思い出ばなしを促進することができるという。10月には市内施設等での試験利用開始し、12月には、学術機関等での効果検証の終了する予定。
◎参考サイト:報道発表資料
(公開日 : 2024年08月23日)