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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2024年8月26日のヘッドライン

  • 国民の食材猛暑で大変化。夏野菜大幅出荷減。米も量不足で、値上がり。
    生乳生産量過去にない落ち込み。体調不良で再起不能の乳牛も。水産物は養殖物が出荷不良。
    林業を含めた第一次産業のリスクマネジメント不可欠。軍事より食糧安全保障優先は当然。

  • 免疫CP阻害薬と腸内細菌叢移植併用の臨床試験を開始 <順大・国がんなど>
    国立がん研究センター中央病院、順天堂大学、メタジェンセラピューティクス株式会社の三者は8月9日、「胃がん・食道がん患者に対する免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」に関する臨床試験を同月中に開始すると発表した。近年、免疫チェックポイント阻害薬による治療効果が得られない患者に対し、腸内細菌叢を調節することでがんに対する免疫が増強され、治療の奏効割合が改善される可能性が示唆されている。今回の試験は、日本初の消化器がん患者を対象とした「腸内細菌叢移植」の臨床試験で、食道がんおよび胃がんで免疫チェックポイント阻害薬による治療効果が得られない患者を対象とする。順天堂大学とメタジェンセラピューティクス社は、適格性検査を通過した「腸内細菌ドナー」の便から、腸内細菌叢溶液を分画し、安全性試験・スクリーニングにより安全性・有効性を確保する。腸内細菌叢溶液は順大で調製、凍結保管の後に国立がんへ輸送され、腸内細菌叢移植実施時まで凍結状態で保管される。
    ◎参考サイト:プレスリリース

  • 妊娠中に母親が過ごす住居の床材、子の小児喘息への影響なし <北海道大>
    北海道大学は8月2日、妊娠中に母親が過ごした自宅床材とその出生児童の小児喘息への影響に関する解析結果を公表した。同大の研究チームは、エコチル研究(子どもの健康と環境に関する全国調査)に参加した妊婦のうち、2011年から2014年に生まれた子ども74,950人を4歳まで追跡した。その結果を解析したところ、母親が妊娠中に過ごした自宅の床材の中で特に、築10年以上経過した古い住居にある畳と小児喘息との一定の関連性が認められたものの、リスクはオッズ比1.1と低いものだった。さらに築10年未満の比較的新しい住居では、関連性は認められなかった。床材と喘息の関係については、世界中で研究がなされてきたが、床材は個々の国によって、文化・気候・歴史などに影響を受けており、特に日本では畳も含め床材が多様に存在する。研究チームでは「本研究は現在のお子さんの住居床材と喘息との関係を直接評価したものではない」「引き続き、小児喘息に影響を与える環境要因を明らかにすることが期待される」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース【PDF】

(公開日 : 2024年08月26日)
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