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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2024年9月3日のヘッドライン

  • iPS移殖、1型糖尿病治験開始、2030年代の実用化を目指す。京都大病院。
    1型糖尿病は、膵臓の細胞が自己免疫などによって壊れて発症。負担軽減につながる可能性。

  • 採用選考時にゲノム情報提出を求めるのは原則不可 <厚生労働省>
    厚生労働省は8月20日、ゲノム医療推進法を受けて、ゲノム情報による不当な差別を防ぐための労働分野における「Q&A」を示した。Q&Aでは、採用選考時に応募者に遺伝情報の提出を求めることについて、本籍や出生地などと同様、「社会的差別の原因となるおそれのある事項」であり、原則として収集してはならないものと明記。問題があるような事例については、ハローワークにおいて指導・啓発を実施することとしていること、また職業安定法に基づく改善命令、改善命令に違反した場合には罰則の対象となる可能性があることを明記した。
    ◎参考サイト:ゲノム情報による不当な差別等への対応の確保(労働分野における対応)

  • やせ型糖尿病のモデル動物の開発に成功 <理研・京都大>
    理化学研究所(理研)と京都大学は8月12日、両者の共同研究グループが、やせ型糖尿病モデル動物の開発に成功したと発表した。共同研究グループは、糖質や脂質の代謝がヒトに類似しているといわれているゴールデンハムスターを用いて、卵管内ゲノム編集法(i-GONAD法)により糖尿病の原因遺伝子の一つであるIRS2遺伝子を働かないようにする1匹のKOハムスターを作出、そのKO個体を用いた交配によりIRS2 KO系統を樹立した。ホモ型KOハムスターは、ヘテロ型KOおよび野生型ハムスターに比べ、生後から継続的に低体重を示す一方、血糖値・HbA1cは野生型に比べて有意に高くなっていたという。またグルコース負荷試験、インスリン耐性試験でもホモ型KOハムスターは、インスリンを分泌する膵臓β細胞の機能が不十分であることが示唆される結果を示した。共同研究グループでは、「今回開発したハムスターは、(やせ型糖尿病が多い)日本における糖尿病の発症機構の解明や治療法の開発に用いることができる貴重な実験モデル」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース 理研・京大

(公開日 : 2024年09月03日)
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