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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2024年11月29日のヘッドライン

  • 公的医療保険 極端なジェネリック重視などあちこちガタピシ。保険の不調は、医業経営の不安定に直結。歯科業界は二極化。
    虫歯治療だけでは継続困難、ホワイトニングなどの自由診療・高付加価値分野で生き残り図るところも。
    帝国データバンクの調査では、2024年1月~10月の歯科医の倒産・廃業は約120件で既に年間ベースでの過去最大件数を大きく上回っている。

  • SNS等での誹謗中傷に関する相談窓口設置へ <日本医師会>
    日本医師会の長島公之常任理事は11月20日の記者会見で、「SNS等における誹謗中傷の相談窓口」を設置することを明らかにした。日医が10月に行ったアンケートでは4,730件の回答があり、「SNS等で自身の医療機関に対する誹謗中傷等の書き込みがあった」と回答した医療機関は3641件(77%)に上ったという。また長島常任理事は、誹謗中傷の書き込みがあった場合に、誰かに相談したいと思った医療機関は3,890件(82%)であり、日医窓口を設置したら利用したいと思う医療機関は3,658件(77%)に上っているとの結果を紹介。その上で、「相談窓口に対する需要が高いことから、今回の設置をすることになった」と説明。相談の対象はSNS等における誹謗中傷を含むペイシェントハラスメント全般、受付方法は電話およびWEBフォーム、利用対象者は日医会員ならびに会員が開設・管理している医療機関の医療従事者とすることを明かした。また2025年1月ごろ運用開始するとの見通しを示した。
    ◎参考サイト:日医on-line

  • 牛乳SLOIT、開始3年後の耐性獲得率を予測するモデルを開発 <国立成育医療研究センター>
    国立成育医療研究センターは11月15日、4歳未満の牛乳アレルギーの小児に対しSLOIT(緩徐微量経口免疫療法)を実施した際の、3年後の耐性獲得率を求めるモデルを、日本で初めて開発したと発表した。同センター初診時に牛乳特異的IgEが陽性かつ、4歳未満で牛乳SLOITを開始したなどの条件を満たす小児191人のデータを基にして作成したモデルは、「SLOIT開始前の牛乳特異的IgE値」「SLOIT開始前のTARC値」「SLOIT開始月齢」という3つの数値だけで、3年後の耐性獲得率を算出できる。医師が入手しやすい3つの数値をエクセルシートに入力すれば算出できるよう作成されているため、外来診療でも簡便に活用できる。研究チームでは、「本モデルは、患者個別の耐性獲得率が予測でき、患者家族の不安解消につながるなど、食物アレルギー診療の一助となると考えられる」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース

(公開日 : 2024年11月29日)
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